【駅ペン】指揮官名前通り「速」の東海大「勉」の筑波大

優勝し選手たちから胴上げされる東海大・両角監督
優勝し選手たちから胴上げされる東海大・両角監督

◆秩父宮賜杯 第51回全日本大学駅伝対校選手権(3日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)

 1989年、昭和最後の箱根駅伝。当時、東洋大1年だった私は8区に出場した。その大会、東海大と筑波大でそれぞれ花の2区を駆けたのは当時4年の両角速(もろずみ・はやし)監督と弘山勉(つとむ)監督だった。

 「両角さんは速そうだし、弘山さんは勉強できそうだし」。私は3学年上の他校のエースに名前負けして、実力も圧倒的に負けていた。

 それから30年。2人が名は体を表すようなチームをつくったことは興味深い。

 両角「速」監督率いる東海大はスピードを磨き、昨季の箱根駅伝で悲願の初優勝。今季は全日本大学駅伝を16年ぶりに制し、さらにレベルアップしている。先週の日体大選手権1500メートルでは飯沢千翔(1年)が3分38秒94のU20日本歴代2位&日本学生歴代3位の好記録をマーク。「駅伝シーズンでも東海大らしさも出し続ける」と両角監督はチームカラーを強調する。

 弘山「勉」監督が指導する筑波大は箱根駅伝予選会を6位通過。26年ぶりに本戦出場を決めた。国立の筑波大は私立大に比べると、選手勧誘に大きなハンデがある。「有望な高校生に対して『入学しませんか』ではなく『受験しませんか』と声をかけるしかない」と弘山監督は話す。予選会でチーム5位と貢献した川瀬宙夢(ひろむ)は1浪を経て最難関の医学群に入学。現在は5年生で実習の日々を過ごす中、勉強と競技を両立させている。

 ちなみに中京大出身の青学大・原晋監督も両角監督、弘山監督と同学年の早生まれ。これまでの常識を打ち破る言動で大学駅伝界に革命を起こした。

 「1966年度生まれは監督の黄金世代ですね」と畏敬の念を持って(10%はお世辞で)話を振ると、3人の監督ともニヤリと笑った。箱根駅伝に向けて、三者三様の指導の本質にさらに迫りたい。(竹内 達朗)

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