専大北上、初V 今大会初先発の岡本が2発に小原監督「点を取ったのは予想外」

選手権初出場を決め、笑顔でガッツポーズする専大北上の選手たち
選手権初出場を決め、笑顔でガッツポーズする専大北上の選手たち

◆全国高校サッカー選手権岩手県大会 ▽決勝 専大北上3―1盛岡商(3日・いわぎんスタジアム)

 岩手決勝で専大北上が盛岡商に3―1で勝ち、全国高校サッカー選手権(12月30日開幕、埼玉スタジアムほか)初出場を決めた。今大会初先発のFW岡本崇凱(しゅうが、3年)が2得点の活躍をした。初出場した今夏の全国総体で1勝を挙げたチームは選手権8強入りを目指す。宮城は、仙台育英が聖和学園を2―1で下し、3年連続34度目の優勝。前半16分に先制を許したが、後半17分に追いつき、同35分にMF豊倉博斗(2年)が決勝点を決めた。

 指揮官の起用にゴールで応えた。前半15分、右サイドからのロングスローがこぼれたところに「GKが少し出ているのが見えた」と、専大北上・岡本がふわりと浮かせた先制のヘディング弾。同38分にエリア内で倒されると、「絶対自分で蹴るつもりだった」とボールを抱えて蹴る意思表示したPKをゴール右隅へ決めた。3―1で盛岡商に勝ち、選手権初切符だ。

 「盛商のDFに当たり負けしないように」と岡本の初先発を説明した小原昭弘監督(48)だが、「点を取ったのは予想外」と驚いた。盛岡商と対戦した6月の県総体決勝でも、先発した岡本が決勝ゴール。172センチ、72キロの重心が低い強さが生きた形だ。だが「もっとリズムを作りたかった」(小原監督)と、2得点したが岡本は前半だけで交代。「自分の仕事ができたとはいえない」と悔しがった。

 大槌町にあった実家は、東日本大震災による津波の影響で流されてしまった。中学時代に県選抜にも入っていた岡本は「(サッカーは)中学までで辞めて、高校も家の近くにするつもりだった」。だが中3時に母親が何の前触れもなく、選手権岩手県大会準決勝・専大北上―盛岡商戦に連れて行ってくれたという。「楽しそうにやっていて、このなかでやりたいと思った。母も簡単に辞めてほしくなかったんだと思う」と岡本。あの時と同じ対戦相手を自らの力で倒した。

 小原監督は今年、就任20年目で全国総体と選手権に初出場。総体は1回戦を突破し、2回戦で4強に進んだ京都橘にPK戦で負けた。選手権では8強入りを目標に掲げ、「ボールを大事にしてサッカーをしたい」と攻撃面を高めると決意。全国舞台で躍動する。(有吉 広紀)

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