エペは山田が見延を破り2度目V 来年2月に子供が誕生予定「強いパパになりたい」

男子エペで優勝した山田優は、セコンドを務めたフェンシング選手の妻・里衣と抱擁
男子エペで優勝した山田優は、セコンドを務めたフェンシング選手の妻・里衣と抱擁

 フェンシングの全日本選手権男子決勝が3日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで行われた。大会最注目種目のエペは6月のアジア選手権個人戦を制して勢いに乗る、世界ランク13位の山田優(25)=自衛隊=が、同1位の見延和靖(32)=ネクサス=を破り、17年大会以来、2年ぶり2度目の優勝を飾った。昨年の同大会の女子エペで優勝した妻・里衣さん(28)に続き、夫婦で2年連続の栄冠をつかんだ。この日、セコンドに入った里衣さんと一緒に優勝後のインタビューに登壇し、多くのファンを前に、熱いハグで喜びを分かち合った。山田は「いつも応援してくれてありがとう。きょうは勝ったご褒美でぶどうを買ってね」と笑顔でおねだりすると、里衣さんも「おめでとう」と一言、夫に伝えた。

 世界1位の見延との決勝は「ラッキー」の連続だった。試合開始間もなく、身長177センチながら196センチの長いリーチを持つ見延に、いきなり足突きを食らった。だが、その直後に山田は見延の胸元を突いて取り戻した。「1点目を突かれた後、狙ってはいなかったけど、突けてラッキーでした。でもそのラッキーをプラスに変えて、きょうはラッキーの日なんだって」。第2ラウンド10―10からは左利きで長いリーチの見延に対し、うまく距離を保って4連続ポイントを奪い、世界1位を振り切った。「右(=山田)と左利きだとすごく間合いが近いんですよ。でも相手はリーチが長い分、折りたたむには時間がかかるので、接近戦では勝負した。相手の集中力が高まる前にやっちゃいたいと思っていました」とうなずいた。

 来年の東京五輪で輝きたい理由がある。里衣さんは現在妊娠中で、2月に出産予定だ。「めちゃくちゃ(力に)つながっています。強いパパになりたい。パパは強いんだぞ、と言いたいんです」とはにかんだ。来年4月まで五輪レースは続く。直近では今月中に欧州でのW杯が控える。「五輪でメダルを取るのが一番の目標。シニアカテゴリーに上がってから対外試合であまり勝っていないので、まずはW杯でメダルを取って、外で勝てると思って(五輪を)迎えたい」と来夏を見据えた。

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