【BOOKセレクト】編集・マガジンハウス「自衛隊防災BOOK 2」

自衛隊防災BOOK2
自衛隊防災BOOK2

 自衛隊や防衛省が協力した「自衛隊防災BOOK 2」(マガジンハウス、1320円)が防災意識の高まりを受け、売れ行きが好調だ。前回出版した「1」は30万部を突破し、ベストセラーになった。今回も文章を詰め込まず、イラストを大きく配置するなどの工夫をすることでシンプルでわかりやすさを追求。読者層も10~70代までと幅広く、防災関連本は増加傾向にある。(久保 阿礼)

 10月に上陸した台風19号ではこれまでに死者80人超となり、各地に大きな被害を出した。

 政府の世論調査で自衛隊の存在を実感する場面として、常に上位にあるのが「災害派遣」での活躍だ。台風19号の対応でも自衛隊は1都11県から要請を受け、各地で救助活動を展開。防衛省によると、3万人態勢で支援を続けている。

 活動内容は行方不明者の捜索、がれきの除去、倒木の撤去のほか、避難者の入浴支援まで多岐にわたる。ソーシャルメディアでは昼夜を問わず、活動を続ける自衛隊員に多くの感謝の言葉がつづられた。

 災害の準備、そして発生後、どのように行動するか。この本では最前線で活躍する自衛隊員が登場し、丁寧に解説してくれる。2018年8月、「自衛隊防災BOOK」を発売し、自衛隊が持つ100のノウハウを取り上げたところ、30万部を超えるベストセラーとなった。「2」では災害別に分類し、129のテクニックを紹介した。大雨、地震、火事、強風、大雪、けがの応急処置、必要な防災備品、海外旅行などケース別にした。

 マガジンハウス書籍編集部の広瀬桂子さんによると、読んでいて一目で分かるようにイラストを大きく配置するなどの工夫もした。広瀬さんは「災害別の対応を参考にしながら、もしもの時にどうするかをみなさんで話し合っていただければうれしいですね」と話した。出版から1か月もたたずに3万部を突破。防災に関する関心の高さは変わっていない。

 台風などによる大雨の場合はどうするか。自治体が公表する被害範囲を記した「ハザードマップ」の確認は必須だ。どこに逃げるのか、安全な場所を事前に確認する。自宅前が水浸しになった場合は「素肌が水に触れることは極力避けるべき」とある。インターネットには浸水箇所で、水着で泳ぐ姿も投稿されたが、冠水・浸水時の水は下水並みに汚く、雑菌まみれ。傷口から感染し、破傷風の恐れがある、としている。徒歩などで道路を歩く際はマンホールを避けて歩くことや、丈夫な土のうの造り方まで、あらゆる対策が網羅されている。

 鉄道の計画運休や計画停電など新たな対策も取られるが、局地豪雨、大型台風の上陸など想定外の事態に直面することがある。この本を読めば、現場で活躍する“危機管理のプロ”が丁寧に教えてくれる。

◆ダイエットも伝授

 人気雑誌「Tarzan」が特別編集した「自衛隊ダイエットBOOK」(990円)も人気だ。週2回、たった3つの筋トレが効果を発揮。自衛隊中央病院のオススメメニューなども掲載。正しい姿勢で腕立て、腹筋、スクワットをこなすことで効果を得られる、としている。

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