フリーエージェント(FA)権行使の申請期間が1日、終了した。有資格者は90選手で、2日にFA宣言選手として公示され、3日から他球団との交渉が可能になる。
ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(35)が、今季取得した国内FA権の行使を見送ったことが1日、分かった。一時は行使に傾いていたが、球団との話し合いで軟化。国内移籍の可能性は消えていないが、11月末までは独占交渉権を持つ球団と残留交渉を続ける。
バレンティンは帰国前に「他球団の話を聞きたい。一番条件のいいチームに行く」と発言していたが、11月末が締め切りの保留選手名簿を外れれば、12月以降はFA同様に他球団と交渉が可能になることから行使しなかったという。
球団幹部は「継続して、11月いっぱいは1対1で交渉する。決まらなければ、12月以降も話す」と説明。来季から外国人枠を外れることもあり、3年連続日本一のソフトバンクが獲得調査を進めている。
◆フリーエージェント規約(抜粋)
▽FA補償は、FA宣言選手の当該年度の参稼報酬の額に基づく旧球団における以下のランク付け(外国人選手を除く)に従い行う。(Aランク)上位1~3位(Bランク)同4~10位(Cランク)同11位以下。
▽AまたはBランクのFA宣言選手を獲得する球団は、旧球団の選択に従い、〈1〉選手プラス金銭〈2〉金銭のいずれかの補償をする。
▽他球団に在籍していた選手と契約できるのは2名まで。Cランク選手には適用しない。