IOC最後まで謝らず 釈然としない五輪マラソン札幌移転

紫色のジャケットで4社協議に出席した小池百合子都知事
紫色のジャケットで4社協議に出席した小池百合子都知事

 20年東京五輪のマラソン・競歩の開催地は1日、札幌市に正式に決定した。都内で行われたIOC(国際オリンピック委員会)のジョン・コーツ調整委員長、大会組織委の森喜朗会長(82)、小池百合子都知事(67)、橋本聖子五輪相(55)が出席した4者協議で発表された。最後まで反対した小池都知事は「合意なき決定」と表現。東京都が費用を負担しないなど合意した“札幌移転4か条”が披露され、すったもんだは決着した。

 4者協議の後に行われた会見ではコーツ氏に質問が集中。その中では「混乱を招いた責任をIOCは感じ、謝罪する気はあるか」との質問も飛んだが、コーツ氏は「バッハ会長が都知事に対するレターで『アスリートの健康が最優先であり、つらい状況であることを理解してほしい。お礼の言葉を東京の人々に申し上げる機会がほしい』と伝えた」と明かすなど、感謝こそすれ、謝罪の言葉は最後まで口にしなかった。

 絶大な権限を有するIOCの、あくまで正当な決定をしたというスタンスは一切ブレなかった。とはいえ、暑さという自然界の脅威に最大限の“おもてなし”の心で対抗・準備してきた都民、関係者を袖にしながら「ありがとう」だけで済むのか。そして、セレブレーションマラソンという実体のないイベントが代案に示される“おもいつき”のような収拾方法。いろいろなしこりを残したまま、調整委員会は閉幕した。

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