ラグビー日本の南半球4か国対抗参戦は24年以降 サンウルブズ継続参戦は10億円が条件

森重隆会長
森重隆会長

 日本ラグビー協会の森重隆会長(67)らは1日、都内のホテルで南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンの合弁事業体「SANZAAR」の幹部と会談。23年W杯以降の南半球4か国対抗への参戦意思を改めて伝えた。23年W杯の結果を踏まえて判断してもらえるよう申し入れた。会談後、取材に応じた森会長は「24、5歳の選手を育成して、今年のようなチームを作って(23年大会で)8強に入ったら、4か国対抗に挑戦したい、と」要望の内容を語った。海外メディアが日本とフィジーの参入で基本合意に至ったと報道されたが否定し、早くても24年以降になる。

 南半球対抗戦は1996年に南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアの3か国でスタートした。2007年W杯3位のアルゼンチンの加入は12年からで、「参入に10年くらいかかった」(森会長)歴史がある。今大会で初めて8強入りした日本が即参戦とはならないのは百も承知。着実に実績を重ねていくことで道は開ける。

 また、SANZAARが運営するスーパーラグビーに、サンウルブズが継続参戦できるようにも要望した。日本協会の前執行部は参戦に必要とされた年間約10億円の負担金を重すぎると判断し、今年3月に20年限りでの除外が決まった。しかし体制が刷新され、森会長は今大会の躍進は「サンウルブズのお陰」と認識し継続参戦に前向きな姿勢をとっている。とはいえ条件で約10億円を求められていることは変わらない。「もっと柔らかい言い方だけど、とにかくお金。お金を出せば入れますよ」という相手の姿勢は一貫している。

 サンウルブズは19年W杯に向けた日本代表強化の一貫として選手を集め、トップリーグに協力を仰いできた。ビッグスポンサーを見つけて参戦のメドが立ったとしても、23年に向けて所属チームに再び同じような協力を得られるかは分からない。また会合には南ア、アルゼンチンの関係者は不在だった。SANZAAR側も一枚岩で交渉してきているとは言えない。金策、国内外で複雑に絡む思惑の中で、どう立ち回るのか。日本協会には重たい課題が突きつけられている。

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