N国・立花氏は「国会議員ユーチューバー」として活動すべきだったのでは?

海老名市長選への立候補を表明したN国の立花党首
海老名市長選への立候補を表明したN国の立花党首

 「NHKをぶっ壊す!」のワンフレーズで“有名人”となった「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(52)。7月の参院選でせっかく参院議員になったのに、その職を辞して先月、参院埼玉選挙区補選に立候補し、落選。今度は3日に告示される神奈川・海老名市長選に出馬する。

 立花氏の掲げる政策についての批評は置いといて、党首会見や街頭演説などでの話を聞くと、人を引きつける力があることがよく分かる。N国入りした丸山穂高衆院議員(35)が、入党会見の際に立花氏について「根はマジメ。『人ったらしやな~』とは思いました。豊臣秀吉はこういう人だったんだろうな」と話していた言葉通りだ。

 偉ぶることなく、きちんと正面を向いて話をする。街頭演説で聴衆から声が飛べば、それがたとえ悪口であっても反応する。一方的にならない話し方が、思わず耳を傾けたくなることにつながるのだと思う。自分で書いたのかどうか分からないような文章を、ただ読み上げるだけの政治家が多い中で、自らの言葉で伝えようとする姿には、好感が持てる。

 おそらく、ユーチューバーとして活動する中で培われたものだろう。ユーチューバーは、映像を見てもらわなければお金にならない。一度捕まえた視聴者を手放さないようにするには、どうしたらいいのか。その試行錯誤の中から、現在の立花氏が誕生したと思われる。そんな「発信力」のある立花氏だからこそ、参院議員の肩書きがなくなったことは惜しい。

 そのまま議員を続けていれば、国会内の様子や発言を、自らのチャンネルで報じ続けたはず。立花氏の“天敵”であるNHKは、すべての国会を中継するわけではないし、衆参両院のホームページで行われているインターネット中継も「何を話しているのかよく分からない」と見ようとする人も少ないだろう。でも、YouTubeの立花氏のチャンネルであれば気軽に見られるだろうし、立花氏自身が分かりやすく内容を説明してくれたであろうからだ。

 立花氏は、選挙に出続ける理由について「(街頭演説等で)有権者とコミュニケーションを取れるのは、すばらしいと思った」などと説明。自分が立候補し、報道されることでN国の名前を売ることも考えていただろう。とはいえ、「ただの人」となってしまった現在は、立候補マニアの一人として見られる向きも強くなっていくだろう。それだけに、「国会議員ユーチューバー」として活動すべきだったのではないだろうか。(文化社会部・高柳 哲人)

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