北海学園大に現役議員監督…島崎圭介氏「日本一を狙えるチーム作る」

グラウンドで選手に声をかける北海学園大・島崎新監督(中)
グラウンドで選手に声をかける北海学園大・島崎新監督(中)

 野球の札幌六大学リーグで春秋通算8度の優勝を誇る北海学園大に、OBで北広島市議会議員の島崎圭介氏(48)が新監督に就任したことが29日、分かった。これまでも公務の合間を縫って助監督として指導してきたが、3位に終わった今秋のリーグ戦後に正式就任。1991年以来28年間遠ざかる全国舞台へ、“現役議員監督”が再建を図る。

 名門復活へ向け、北海学園大に経験豊富な“議員監督”が就任した。15年4月に北広島市議選に当選し、2期5年目を迎える島崎新監督は「本気で日本一を狙えるチームを作りたい。うちはスポーツ推薦はないので、一般受験で入ってきた選手を鍛えて勝つのが伝統。そのために“人”を育てたい」と、今秋3位に終わった母校再建を目指す。

 本格派右腕で鳴らした北海高時代は甲子園に2度出場し、社会人野球のNTT北海道では2度、都市対抗野球を戦った。指揮官としても、02年センバツで札幌日大を率いるなど経験は豊富だ。議員と監督との二足のわらじにも、「青年育成の大事なことをやっている。寝る時間も削っているし、気構えが無くなったら辞めている」と決意を口にした。

 日本ハムが北広島市に23年春開業予定の「北海道ボールパーク」の開発などを担当する島崎新監督は、これまでも激務の合間に時間を見つけ、助監督としてチームを支えてきた。毎日、グラウンドに足を運ぶことはできないが、指揮官は「監督がいないと動けない学生は社会に出ても通用しない」と、常に自主自立を求めてきた。

 新たな改革にも打って出た。選手の自立を促すために「会社制度」を導入。島崎新監督を「社長」に置き、部員48人を総務、渉外など6つの部署に配置した。これまで、役職は主将と副主将の2つだけだったが、指揮官は「役割を与えれば責任感は生まれる」。部署ごとの報告を密にすることで、グラウンドにいなくても連携は取れるようになった。

 春秋21度の全国大会出場を誇る名門も、島崎監督がエースとして導いた91年全日本大学選手権以降、28年間全国舞台から遠ざかってきた。「四半世紀も過ぎた。OBからも頼むぞ、と言われているので期待に応えたい」。議場だけじゃなく、球場でも戦う。

 ◆監督との「二足のわらじ」 1984年から16年間、小郡(福岡)で指揮を執った内野哲朗監督が94年の小郡市議選で初当選。議長を務めながら2005年からは、母校の明善高(福岡)で指揮を執った。阪神、広島などを指揮した故・石本秀一元監督は戦前の中等野球時代に毎日新聞の記者を務めながら、母校の広島商を春夏計4度の全国制覇に導いた。今夏の甲子園では、37年ぶりに出場した立命館宇治(京都)の里井祥吾監督は実家が営む京都市内のパン店でパン職人との二足のわらじを履く指揮官として話題となり、誉(愛知)の矢幡真也監督は家業の家電製品販売店経営との兼業。他競技では拓大レスリング部の須藤元気監督(元格闘家)が、7月の参院選当選後も指導を続けている。

 ◆島崎 圭介(しまざき・けいすけ)1971年6月18日、北広島市生まれ。48歳。小学4年時から野球を始める。北広島市立広葉中軟式野球部を経て北海高に進学。投手として2年春、3年夏の甲子園に出場。北海学園大では2年春に大学選手権に出場した。NTT北海道では都市対抗野球に2度出場。25歳で退部後、教員免許を取得。札幌日大コーチを経て2002年、同校監督としてセンバツ初出場。12年に退職後、北海学園大コーチに就任。15年4月、北広島市議に初当選。家族は妻と2男。

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