阪神が来季の新外国人有力候補として、タイラー・オースティン内野手(28)=ブルワーズ=とジャスティン・ボーア内野手(31)=エンゼルス=を調査していることが28日、分かった。ともにメジャー40人枠に入っているため、FAになったケースに備えて動向を追っている。
右打ちのオースティンは今季メジャー3球団に所属。89試合で打率1割8分8厘、9本塁打、24打点にとどまったが、昨季はヤンキースとツインズで計17本塁打をマークするなどMLB通算33発。本職の一塁に加え左翼、右翼と守ることができる。さらに、左の長距離砲として注目しているのがボーア。主に一塁を守り、過去3度のシーズン20本塁打超えを含め、通算92発と実績は十分だ。
阪神は終盤の快進撃でCS出場圏の3位に食い込んだが、538得点は12球団最少。94本塁打もセ・リーグ5位と攻撃面で苦しんだ。来日1年目のマルテは105試合で打率2割8分4厘、12本塁打と上々。選球眼の良さなどを評価し、残留させる予定だが、球団は「助っ人野手3人体制」も視野に入れている。オースティン、ボーアを有力候補に幅広くリストアップ作業を進めている状況。05年を最後に遠ざかっているリーグ優勝へ、積極果敢に動く。
◆タイラー・オースティン(Tyler Austin)1991年9月6日、米ジョージア州生まれ。28歳。10年ドラフト13巡目でヤンキース入団。16年にメジャーデビューし、初打席初本塁打。ツインズ、ジャイアンツを経て今季8月にブルワーズとマイナー契約を結び、9月に昇格。188センチ、100キロ。右投右打。
◆ジャスティン・ボーア(Justin Bour)1988年5月28日、米ワシントンDC生まれ。31歳。09年ドラフト25巡目でカブス入団。14年にマーリンズでメジャーデビュー。15年からイチローとプレーし、18年途中からフィリーズ、今季はエンゼルスで大谷の同僚。193センチ、123キロ。右投左打。