楽天・銀次内野手(31)が28日、今季取得した国内FA権を行使せずに残留することを表明した。楽天生命パークでの秋季練習終了後に会見を行い、「東北のために自分ができることは、ここでプレーすることだと思いました。もっと東北を熱くしたいなという思いがすごく強かったです」と明かした。
岩手・普代村出身で、東北への思いは人一倍だ。11年の東日本大震災はもちろん、今年も台風19号の影響で東北地方に甚大な被害が出ている。平石洋介前監督(39)、嶋基宏捕手(34)というチームの中心的存在が退団していく中で「自分は東北出身者として、ここにいなきゃいけないという気持ちがすごくありました」。
球団とはシーズン中から残留交渉を重ね、3年契約を提示されて合意した。「東北出身者として、自分が中心となってみんなを引っ張っていけるように。東北のみんなと、応援してくれるみんなと優勝を目指して頑張りたいなと思います」と、13年以来となるリーグ優勝に意欲を示した。
銀次は14年目の今季、主将を務めて141試合に出場。打率3割4厘、5本塁打、56打点をマークしていた。