お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実(44)が当面、芸能活動を自粛することが26日、吉本興業から発表された。個人会社「チューリップ」の申告漏れと所得隠しが発覚し、23日深夜に謝罪会見したが、2009年の会社設立以降、毎年期限内に申告せずに税務署の指摘を受けていたことや社会保険に未加入であること、個人事業主としても所得税の無申告を繰り返していたことがこの日までに判明。後手後手の対応で窮地に追い込まれた。
「想像を絶するだらしなさ」。自らが会見で語った言葉を“証明”するかように、徳井の納税意識の欠如が新たに判明した。吉本興業は徳井が委任していた税理士から個人会社と徳井個人の申告状況の報告を受けたところ、会見で触れた事実以外にもずさんな対応を繰り返していた。
吉本によると、会社設立の2009年から毎年、法人税を期限内に申告しておらず、12年、15年にそれぞれ3年分をまとめて申告。15年までの3年分は申告をしたものの納付せず、再三の税務署からの督促を受け16年5月に銀行預金を差し押さえられていたことが判明した。また社会保険にも加入しておらず、徳井個人の所得税の申告についても、法人税と同様、無申告を繰り返し、指摘を受けて15年、18年にそれぞれ3年分を申告していたことが分かった。
徳井は23日の会見では
―(7年間より前の)そこまではずっと1年ごとに決算していた?
「そうですね」
―以前はしっかりと申告していた?
「そうですね」
と答えていたが、それが「ウソ」であることが分かった。
徳井の申し入れを受けた形で、吉本は活動自粛を発表。この日予定していた東京・ルミネtheよしもとの出演も取りやめた。徳井は「この度は、私の税金に関する問題において、世間の皆さま、関係者の皆さまに大変なご迷惑をかけ、不信感を与えてしまい、誠に申し訳ございませんでした。私自身深く反省し、当面の間、芸能活動を自粛させていただくことになりました。これからは、あらためて納税に対する意識、仕事のこと、自分自身のこと、しっかりと見つめ直していきたいと思っております」とコメントを発表したが、一度失った信頼を取り戻すにはいばらの道が待っている。