【川崎】家長昭博の妻・晶さん独占手記…最後まで走り続け満面の笑みで跳びはね喜ぶあっくん最高

今年9月、家族5人の京都旅行で撮ったプリクラ写真(上段右上から時計回りに家長、和立くん、立野ちゃん、晶さん、阜立くん)
今年9月、家族5人の京都旅行で撮ったプリクラ写真(上段右上から時計回りに家長、和立くん、立野ちゃん、晶さん、阜立くん)

◆YBCルヴァン杯・決勝 川崎3(5PK4)3札幌(26日・埼玉スタジアム2002)

 昨季のリーグMVPでルヴァン杯優勝に貢献したMF家長昭博(33)の妻・晶(あき)さん(36)が現地で観戦し、スポーツ報知に独占手記を寄せた。試合を見守った長男の阜立(ふうた)くん(10)、次男の和立(かんた)くん(7)はパパへ直筆の手紙を贈った。(取材・構成 田中 雄己)

 出会ってからもう15年だね。私が専門学校生で、あっくんが高校生だったね(大阪の路上での出会いは、こっ恥ずかしいので割愛します)。

 2008年に大分に移籍してからは大阪と遠距離だったけど、練習中に右ひざ前十字じん帯損傷の大けがをした。北京五輪も絶望的になったあっくんの元へ、私は仕事を辞めて飛んで行ってオフに結婚届を出したね。プロポーズも婚約指輪も結婚式もなし。当時は興味なかったけど、年々…でも、もういっか(笑い)。

  • 後半38分、ボールを追う川崎・家長 昭博(カメラ・頓所美代子)

    後半38分、ボールを追う川崎・家長 昭博(カメラ・頓所美代子)

 初めはサッカーのルールも知らなかったけど、大宮時代あたりからかな。チーム内での立ち位置とかよく相談してくれるようになったね。子供みたいに「練習行きたくなーい」なんて叫ぶ時もあれば、目に見えて塞ぎこんでいる時もあった。特に、今年はそんな時間が長かったね。体全体にじんましんが出たり、急に高熱になったり。夏には、月に2度入院することもあった。試合が近づくと、高熱が出て。前日に入院して試合に行く。精密検査しても異常はなくて。想像以上のストレスと重圧を背負っているんだと、あらためて感じたんだ。

 だからね、「現役中は危ないから控えて」と話していた中型バイクの免許を「取ってきたら」と提案した。サッカーのために節制していることが多すぎて。少しでも精神的に楽になってくれたらいいなって。

  • 長男・阜立くんからの手紙

    長男・阜立くんからの手紙

 去年はMVPを受賞したけど、「自分自身が弱いのを分かっているから強くなくてはいけない」とよく言っていた。でもあっくんは強い。去年の9月。私は、卵管が破裂して緊急手術をした。子宮内外同時妊娠だった。おなかにいた双子ちゃんが流産した。私も出血多量で死ぬかもしれないと宣告された。意識も失った。その時、あっくんは手術が終わるまで夜通し傍らにいてくれた。入院している間は料理も子守もしてくれて、シーズン終わりには優勝してMVPも取っちゃうんだもん。強すぎだよ。

 妊娠はもう難しいと言われていたけど、今年7月に(長女の)立野(たや)が産まれて。9月には阜立、和立と5人で京都旅行。人力車に乗りながら夢も語り合った。少し田舎の方に住んで、パンとコーヒーとカレーを出すお店をやりたいねと。あっくんの好きなパンとコーヒーに、私が作る好物のカレー。でも世界中のどこでもいい。あっくんが進む道に、家族はついていく。

  • 次男の和立くんからの手紙

    次男の和立くんからの手紙

 スペインや韓国に移籍した時、いろいろな人に「ついていくの?」と聞かれたけど、家族の間ではついていかないという選択肢はなかった。川崎に行くかどうかすごく悩んでいる時、ポロっと言っていた。「常に挑戦し続ける姿を子供に見せたい」。本当に格好良いと思った。

 頑固やお調子者な面もあるけど、人とは違う視点や言葉を持っていて。今日も最後まで走り続けて満面の笑みで跳びはねて喜んでいる姿、最高でした。ずっとずっとついていきます。毎日言ってるけど、あらためて…出会った時からずっと格好良い! そんなことを言うと、あっくんは、いつもみたいにこう返すだろうね。「せやろ」って。(家長 晶)

  • 家長昭博と妻・晶さん

    家長昭博と妻・晶さん

今年9月、家族5人の京都旅行で撮ったプリクラ写真(上段右上から時計回りに家長、和立くん、立野ちゃん、晶さん、阜立くん)
後半38分、ボールを追う川崎・家長 昭博(カメラ・頓所美代子)
長男・阜立くんからの手紙
次男の和立くんからの手紙
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