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【巨人】ドラ4井上温大、工藤二世だ…224勝レジェンド左腕、動画で研究

タオルを使ったシャドーピッチングを見せる前橋商・井上(カメラ・生澤 英里香)
タオルを使ったシャドーピッチングを見せる前橋商・井上(カメラ・生澤 英里香)
指名あいさつを終え、内田スカウト(右)と握手する井上
指名あいさつを終え、内田スカウト(右)と握手する井上
井上と工藤の比較表
井上と工藤の比較表

 巨人からドラフト4位で指名を受けた前橋商の井上温大(はると)投手(18)が24日、同校で長谷川スカウト部長らから指名あいさつを受けた。175センチの体格ながら最速146キロを誇る左腕。将来は通算224勝を挙げた同じ左腕の工藤公康のような大投手になることを誓った。

 額に汗をかき、緊張しながらも時折笑顔を見せ報道陣の取材に対応した。「これからプロ野球選手になるんだなという実感が湧きました」。背格好が似ているレジェンド左腕の投球をYouTubeなどで研究した。「しっかり脱力できているし、指先でリリースする時に力がちゃんと伝えられている」と投球の参考にしている。

 変化球では曲がり幅の違う2種類のスライダーが特徴。カウント球にも決め球にも使える変化球を武器に、今夏の群馬大会では6試合で50回1/3を投げ、45三振を奪った。大きなカーブを駆使して2度の最多奪三振のタイトルを獲得した工藤にも決して見劣りはしない。担当の内田スカウトは「しなやかなフォームで制球力もいい。四死球で崩れるタイプではない。高校生は直さなきゃいけない部分が多いが、彼の場合はあまりない」と期待を寄せた。

 マウンドに上がれば闘争心を前面に出して打者に立ち向かう。3年間担任も務める野球部の住吉信篤監督は「教室にいるとおとなしくて全く存在感がない。でもマウンドに立つと強気な一面が出てくる」と人柄を評した。

 漫画家・あだち充さんの母校でもある同校から9年ぶりに誕生したプロ野球選手。父の影響で「タッチ」や「H2」などのマンガはすでに読破済み。意識する同期にはドラフト1位の堀田賢慎を挙げ「同じ高卒。1位とか関係なく、そういうので負けたくない。絶対勝てるようにしたいですし、日本を代表する投手になりたい」。伸びしろ十分な“公立の星”が、大志を抱きプロの門をたたく。(河原崎 功治)

 ◆井上 温大(いのうえ・はると)2001年5月13日、群馬・前橋市生まれ。18歳。幼稚園年長のとき、兄の影響で岩神リトルファイターズ入団。小3からリトル大胡スターズで投手。大胡中では軟式野球部。前橋商では1年秋からベンチ入り。3年夏は群馬大会準優勝に終わり、甲子園出場はなし。175センチ、72キロ。左投左打。家族は両親と兄。

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