【巨人】阿部、最後は二ゴロ…試合後に10回胴上げ「すごく幸せ者だと感謝しています」

原辰徳監督に抱きしめられる阿部慎之助(右)(カメラ・橋口 真)
原辰徳監督に抱きしめられる阿部慎之助(右)(カメラ・橋口 真)

◆SMBC 日本シリーズ2019 第4戦 巨人3―4ソフトバンク(23日・東京ドーム)

 最後のあいさつに右翼席へ向かう途中、阿部は原監督と握手を交わし、がっちり抱擁した。「本当にお疲れさん」「本当にありがとうございました」―。両軍ファンの「慎之助」コールに包まれ、仲間たちの手で10度、宙を舞った。その後、今度はソフトバンクナインからも胴上げ。王会長や工藤監督からは「これからもっと野球人生は長くなる。いい指導者になれるように」と激励された。

 崖っぷちで迎えた第4戦はベンチスタートだったが、試合直前の円陣では声出しに立った。「点差が離れていようが、負けていようが、勝っていようが、みんなスマイルで。やることをやって、見ているファンの人たちに気持ちよくなってもらおう」―。1点を追う6回2死から代打で出ると、球場が震えるような「慎之助」コールとともに、大歓声が巻き起こった。死球で騒然としたが、チャンス拡大とばかりに拳を握りしめた。

  • 円陣の中心で声出しをする阿部慎之助(カメラ・義村 治子)

    円陣の中心で声出しをする阿部慎之助(カメラ・義村 治子)

 現役最終打席は8回1死だった。モイネロのカーブで二ゴロ。「あれが最後だとは思わず、仲間が同点に追いついて延長、もう一度回ってくると予想していた。でもあれが僕の今の力かな」と振り返った。ソフトバンクとの実力差については「すべてにおいて劣っていた。そこを一人一人が自覚、反省してどう生かすか」。勝負の世界に生きてきた男らしく、潔く負けを認めつつも心のどこかでは、やはり闘争心がうずいているようだった。

  • 8回1死、二ゴロに倒れた阿部慎之助(カメラ・橋口 真)

    8回1死、二ゴロに倒れた阿部慎之助(カメラ・橋口 真)

 最後の戦いとなった日本シリーズは、4試合で1本塁打を含む3安打2打点。「(胴上げで)この重い体を10回も上げてもらえてうれしい。すごく幸せ者だと感謝しています。今後? 家族サービスします。ろくにお父さんらしいことはできなかったから」。頂点に立つことはできなかったが、激闘を終えた阿部は穏やかな表情だった。(尾形 圭亮)

  • 一礼してベンチをあとにする阿部慎之助(カメラ・石田 順平)

    一礼してベンチをあとにする阿部慎之助(カメラ・石田 順平)

原辰徳監督に抱きしめられる阿部慎之助(右)(カメラ・橋口 真)
円陣の中心で声出しをする阿部慎之助(カメラ・義村 治子)
8回1死、二ゴロに倒れた阿部慎之助(カメラ・橋口 真)
一礼してベンチをあとにする阿部慎之助(カメラ・石田 順平)
すべての写真を見る 4枚

巨人

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請