西武のドラフト3位・松岡洸希投手(19)=BC武蔵=が22日、「西武ドラ3伝説」を継承する決意を示した。埼玉・所沢市のBC武蔵球団事務所で、潮崎編成グループディレクターらの指名あいさつを受けた右腕は「チームの顔にもなりたい。西武の3位は華のある順位だと思うので、その順位に恥じないように頑張っていきたい」と表情を引き締めた。
松岡は事務所内で緊張の面持ちで、スカウト陣らと対面。担当スカウトの鈴木敬洋編成グループ育成アマチュア担当が「西武の3位は有名で、チームの顔となっている選手が多いので、顔になれるように」と期待を込めた。西武のドラフト3位といえば近年では秋山、外崎、源田。歴史をさかのぼれば松井稼、西口らも名を連ねる。西武の看板選手の“出世順位”だ。
2007年にBCリーグが始まってから3位でのプロ入りは最上位。投手歴1年半、サイドスロー歴半年ながら、元ヤクルトで最速160キロの直球を武器にNPB5年で128セーブを挙げた林昌勇を参考にした。最速149キロまで成長し、さらに伸びしろは無限大とあって「これから練習してタイトルもとりたい」と意気込んだ。
同じサイド右腕だった潮崎ディレクターも「サイドスローの本格派」と表現し、9月のたった一度の視察で「ひと目ぼれ」と指名を決めた。高卒1年で地元・埼玉の西武入りをつかんだ19歳。夢がいっぱい詰まっている。(安藤 宏太)
◆松岡 洸希(まつおか・こうき)2000年8月31日、埼玉・桶川市生まれ。19歳。小学1年で元ソフトバンク・摂津も所属していた浦和ビッグウェーブで野球を始める。桶川中では軟式野球部で主に遊撃手。桶川西高では主に「4番・三塁」だったが、部員14人のチーム事情から3年4月から投手にも挑戦。卒業後、BC武蔵に入団し、右肘の痛みなどもあったことから4月にサイドスローに。180センチ、81キロ。右投右打。