歌舞伎俳優・尾上菊之助(42)、中村七之助(36)が出演する東京・新橋演舞場12月公演、歌舞伎版「風の谷のナウシカ」(原作・宮崎駿、演出・G2、6~25日)のビジュアルが初公開された。
宮崎作品の初歌舞伎化で菊之助がナウシカ、皇女クシャナを七之助が演じる。原作漫画全7巻を昼夜通して描く大作で、チケットは完売。ビジュアルはナウシカの世界観が伝わってくるデザインだ。
歌舞伎化を企画した菊之助は「古典歌舞伎の手法で作るべく打合せを重ねておりますが、ナウシカとクシャナは漫画のイメージを残したい」と歌舞伎の衣裳、床山、小道具などスタッフと試行錯誤したことを明かし「本番まで、もっと工夫を重ねてまいります」。
実際にナウシカの衣装は狩衣(かりぎぬ)と、歌舞伎独特の丈が短く裾の両側に切れ目が入った衣装を合わせたものに。クシャナは蛇の紋章から着想。歌舞伎で魔よけなどの力を持つとされる「鱗文(うろこもん)」を使用するなど古典へのこだわりが詰まっている。