今季限りでの阪神退団を表明している鳥谷敬内野手(38)が20日、東京・三鷹市内で「みたか夢フェスタ2019~色んなお仕事知ってみよう~」に出席。子供たち300人を前にトークイベントを行い、「夢」を持つことの重要性を説いた。さらには、子供たち相手にぶっちゃけトークを展開。会場を沸かせた。
「何で野球選手になりたいと思ったんですか」。ある少年からの質問に、返ってきた答えは意外なものだった。鳥谷は小学1年生から柔道を始め、野球は小学3年生から始めた。月、水、金は柔道、週末は野球に取り組んでいたが、中学進学の際にどちらかに絞る必要に迫られた。「柔道はもうからない。野球はお金持ちになれる。これは野球だ。それで野球を選びました」と告白。明確すぎる答えに、笑いとどよめきが起こった。
続いて、イベントの司会者からプロ野球選手のだいご味について質問されると、「だいご味はまさにお金ですよね。活躍すればした分だけお金がもらえるというのは、なかなか少ないと思いますし。いい部分かなと思います」。普段と変わらぬクールな表情で言い切った。
ただ、プロとして付け加えることも忘れなかった。
「でも、大変な部分はスポーツなので60歳、70歳まではできない。早い選手だと2、3年で終わりで、普通に就職しないといけない。そういう意味では厳しい世界だなと思います」と強調した。子供たちはもちろん、その親や関係者も、鳥谷の真剣な表情に聞き入っていた。