「現状打破」一日100回書く男、川内優輝 福岡国際で自己ベスト狙う

ドーハ世界陸上後、初レースを終えた川内は約100人の小学生にサイン。全員に「現状打破」と書き添えた
ドーハ世界陸上後、初レースを終えた川内は約100人の小学生にサイン。全員に「現状打破」と書き添えた

 プロランナーの川内優輝(32)=あいおいニッセイ同和損保=は20日、29位に終わったカタール・ドーハ世界陸上マラソン(10月5日)の後、初レースとして東京・板橋区で行われた「板橋区・高島平ロードレース」20キロにゲストランナーとして参加した。1時間2分37秒の平凡な記録でゴール。全日本大学駅伝(11月3日)の登録メンバー(13人)から外れた各校のBチーム選手が出場した中で16位相当と苦戦を強いられたが、レース後は小学生を中心に約100人サイン。全員に自身のモットー「現状打破」の4文字を書き添えるサービス精神とタフネスぶりを発揮した。レースは帝京大の山根昴希(3年)が1時間34秒で優勝した。

 20キロのレースでは川内らしいパワフルな走りは見せられなかったが、レース後に“本領発揮”した。元実業団ランナーの妻・侑子さん(34)と約20分、じっくりと走り込んだ後、小学生を対象としたトークショーに参加。「きょうは恥ずかしい走りをしてしまいました。逆に皆さんの走りに刺激を受けました」と丁寧に話しかけた。トークショー終了後は約100人の希望者全員にサイン。自身の名前に加え「現状打破」と記した。

 「ランニングでも、それ以外のスポーツでも、勉強でも『現状打破』という思いを持ってほしい、という意味で書かせてもらいました。100回くらい書くことで自分自身も『現状打破』の思いが強くなります」

 この2年間の最大の目標としていたドーハ世界陸上マラソンは2時間17分59秒で29位に終わった。新たな目標について「自己ベスト更新です。2時間7分台を出したい」と即答した。

 2013年の韓国・ソウル国際マラソンで記録した2時間8分14秒の自己ベストは6年も更新できていないが、意欲は衰えていない。今後は上尾シティハーフマラソン(11月17日、埼玉・上尾市)などに出場した後、復活への本格的な再スタートとなる福岡国際マラソン(12月1日、福岡市)に挑む。

 「上尾では1キロ3分ペース、1時間3分前半で走りたい。ショートインターバルやトレイルランを積極的に行ってスピードを取り戻します。きょうの調子では現状、厳しいが、福岡で2時間7分台を目指すつもりで練習します。2時間7分台で走らなければ福岡では戦えませんから。福岡で99回目のフルマラソン。100回目は防府読売マラソン(12月15日、山口・防府市)になる予定です」

 まさに“百戦錬磨”。一日に「現状打破」と100回書く男は、その走りを止めるつもりはない。

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