阪神からドラフト1位指名された創志学園・西純矢投手(18)が18日、岡山市内の同校で矢野監督らの指名あいさつを受け、闘志とスマイルの二刀流でのマウンドさばきを誓った。
高校と出身地で縁のある故・星野仙一氏の闘将スタイルをプロでも貫く。2年夏の甲子園で見せた派手なガッツポーズは天国の父・雅和さんに向けてのものだったが、物議を醸した。それでも、指揮官は「スマートじゃないのがかっこいい。星野さんとか、ああいう魅力がある」。星野氏のような登板中の喜怒哀楽を出すことにGOサイン。さらに“矢野ガッツ”ならぬ“西ガッツ”も推奨し、右腕は「自分を変えずにやっていける。自分を鼓舞する感じで、ピンチの場面でできたらいい」と喜んだ。
一方、チームメートになる遠縁の西勇輝投手(28)はマウンド上で見せる笑顔が印象的。憧れの先輩の所作はお手本になる。自身も2年秋の中国大会で広陵(広島)にコールド負けして以降、メンタルトレーニングを導入。笑顔と周囲への声かけを意識してきたが「コミュニケーションだったり、マウンドでの表情、そこは変わらずにいけたらと思います」と継続する。
「タイガースを優勝に導けるような選手になれたらいいなと思います」。目指すは「星野仙一+西勇輝」。明るい矢野阪神に金の卵が飛び込む。(中村 晃大)