【箱根への道】麗沢大、今年こそ本戦!学生連合で箱根路経験の指揮官&エース手応え…26日予選会

キャンパス内で20キロ走を行う麗沢大メンバー
キャンパス内で20キロ走を行う麗沢大メンバー
練習前に山川監督(右)(顔写真も)と話す国川
練習前に山川監督(右)(顔写真も)と話す国川

 初の箱根路へ、麗沢大がパワーアップして予選会(26日)へ挑む。昨年は過去最高の12位と健闘したが、1分50秒差の次点で本戦切符を逃した。しかし、関東学生連合チームを山川達也監督(35)が率い、4区を国川恭朗(4年)が激走。2人の経験を1年かけてチームに浸透させ、チームスローガン「千手必勝」を掲げて史上44校目の箱根出場を目指す。

 次こそは歓喜の涙を。史上44校目の箱根出場校を目指す麗沢大の山川監督は、「去年やってきた練習以上のことができている。実績は少ないが、あまりレースに出ていないだけで、長い距離への自信を培ってきた」と、手応えを語る。予選会は16年22位、17年15位、そして昨年12位。着実に箱根路をたぐり寄せていた新興校はひそかに牙を研いでいた。

 指揮官は“2年連続”での本戦を目指す。昨季は次点で本戦を逃したため、関東学生連合チームを率いることになった山川監督。中京大出身で、箱根駅伝には選手として出場した経験もなかった。「右も左も分からず、周囲に助けられながら選手選考などを行った。各大学から選手が集まるので、区間配置も難儀した」

 苦労が重なる一方、安堵(あんど)した部分もあった。「いきなり(麗沢大が)本戦切符を得ていたら、と思うとゾッとした」。学内選考やメディア対応など、ノウハウを持たない初出場チームが本戦で実力を発揮できないことは多い。「いいチームにしよう、と濃密な時間を過ごせたことは財産。中には『このチームで4年間過ごしたかった』と言ってくれた選手もいた」。2か月弱の経験を経て、思うことは一つだ。「選手を箱根に連れて行きたい思いもあるが、今は自分が『またあの経験をしたい』と強く思っている。監督会議も選手エントリーも、あの緊張感をもう一度味わいたい」

 そんな監督を慕い、集った35人の選手達は、「ハーフの麗沢」の看板を背負い進化を続けた。特にエース国川は関東インカレ2部ハーフマラソンで7位に入り、山川監督には初めての入賞選手となった。指揮官とともに関東学生連合チーム入りし、4区21位相当だった男は、「個人としては悔しさしかなかったが、山川監督と経験できたことは大きい。2人がかりでチームを進歩させよう、と1年間かけて少しずつ還元してきた」。肌で感じたのは、長時間のミーティングで伝えられるようなものではなく、覚悟や姿勢といった積み重ねるもの。「『これをすれば速くなる』というものはない。背中で見せることも必要」と黙々と走り込み、夏合宿以降も月間走行距離約850キロを維持した。

 明大や早大など古豪も集う26日の予選会へ向けて、山川監督は「(上位10人の合計が)10時間45分で黄色信号ぐらいと思っている。それ以上で走れる布陣は整えたつもり」と計算。各大学のエース級と激突する国川も、「挑戦者のつもりで、一人でも多くエリートを倒したい。63分を切って日本人1ケタ順位を」と気合十分だ。何事も準備を徹底することが勝利につながるという「千手必勝」を2年連続でスローガンに起用したチーム。「卒業した先輩の涙も背負って、自分たちは戦う。今年はうれし涙にしたい」。新たな時代を切り開く準備は、もうできている。

(太田 涼)

 ◆平成以降の箱根駅伝初出場校 1993年度の中央学院大と関東学院大をはじめ、97年度帝京大、2000年度平成国際大と国学院大、04年度城西大、09年度上武大、14年度創価大、15年度東京国際大と計9校が新たに本戦を駆けた。このうち、上武大だけは初出場から1度も予選会落ちがなく、11年連続11度の出場となっている。

 ◆第96回箱根駅伝予選会開催要項

 ▽日時・コース 10月26日午前9時35分、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地スタート。立川市街地を走り、国営昭和記念公園ゴールのハーフマラソン(21.0975キロ)。

 ▽出場資格 選手登録は1校10~14人。全員が18年1月1日から19年10月14日までに1万メートル34分以内の公認記録を有すること。

 ▽競技方法 全選手が一斉スタート。各校、登録選手の中から10~12人が出場し、上位10人の合計タイムで争う。上位10校が本戦の出場権を獲得する。関東学生対校の成績による減算タイム(関東インカレポイント)は12年の予選会を最後に廃止された。

 ▽関東学生連合 予選会で敗退した大学の中から個人成績上位者を中心に選考。1校1人に限定し、これまで本戦出場経験がない選手が対象。外国人留学生を除く。本戦ではチーム、個人ともに順位がつかないオープン参加となる。

キャンパス内で20キロ走を行う麗沢大メンバー
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