【ソフトバンク】ドラ4小林、打者で勝負 最速150キロも高校通算30発&50M5秒9俊足を評価

仲間に胴上げされ、喜びを爆発させた東海大札幌・小林
仲間に胴上げされ、喜びを爆発させた東海大札幌・小林

◆2019年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(17日、新高輪プリンスホテル)

 「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が17日、都内で行われ、東海大札幌の小林珠維投手(18)が、ソフトバンクから4位指名を受けた。高校通算30本塁打の打力に加え、50メートル5秒9の脚力を評価されての内野手指名で、1日も早い1軍デビューを誓った。札幌創成の竹内龍臣投手(18)は中日から6位指名。日本ハムは外れ1位でJFE西日本(広島)・河野竜生、2位に東海理化(愛知)・立野和明(ともに21)と社会人の即戦力投手を指名した。

 喜びと安心感が小林の心の中で交錯した。ドラフト会議スタートから1時間35分。画面に映し出された自分の名前を呼ばれると、自然とうれし涙があふれ出た。高校では最速150キロの剛腕として活躍も、通算30本塁打の打棒と50メートル5秒9の脚力を評価されての内野手指名。「これまで投手も打撃も両方練習してきてよかった」と、目を赤くした。

 白球を握れなくなった苦い経験が右腕を成長させた。中学1年春。右前腕に激痛が走った。市内の病院でCT検査を受けると、医師の口から思いがけない言葉を伝えられた。「今すぐ手術しないと野球ができなくなる」。診断結果は野球肘の一種、離断性骨軟骨炎。初期では痛みがなく、進行してから見つかる場合が多く、小林の場合は重傷だった。

 野球ができない―。診察室で聞いたその言葉が13歳の小林の胸に突き刺さった。「いつ野球を再開できますか」と問うも、医師から「1年はできない」と言われた。すぐに入院し、膝の軟骨を右肘に移植する手術を行い、リハビリ期間中は白球はもちろん、箸すら持てなかった。「あれ以上の悔しさはない」と、小林は振り返る。

 ただ、手術が小林の野球観を変えた。元々、ストレッチに熱心ではなかったが「体のケアへの意識が変わった」。術後は股関節や肩甲骨周辺のストレッチを欠かさなかったことで柔軟性がつき、今夏には最速150キロをマークした。術後に患部を固定していたテープを野球ノートに貼り、見返すことで投げられなかった悔しさを忘れず成長した。

 今夏の南北海道大会準決勝で札幌国際情報に1―3で惜敗。高校3年間で甲子園出場の夢はかなえられなかったが、「プロに入った以上は1日1日が勝負」。6年間、野球ノートに貼ってきたテープは黒ずんでもうボロボロ。挫折しそうになった時に勇気をくれたテープに誓い、プロの世界へ飛び込む。(清藤 駿太)

 ◆小林 珠維(こばやし・じゅい)2001年5月7日、帯広市生まれ。18歳。浦河堺町小1年から野球を始める。札幌八軒中では札幌新琴似シニアに所属、「3番・投手」として全国大会出場。高校では1年秋に背番号17で初ベンチ入り、2年秋に背番号1。家族は両親と兄、妹。183センチ、86キロ。右投、右打。遠投120メートル、50メートル5秒9。

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