駿河総合の40発男・紅林、ドラフト指名で仲間に恩返しだ

スポーツ報知
木製バットを振り込んでドラフトの日を待つ駿河総合・紅林

 プロ野球のドラフト会議が17日、都内で行われる。県内の選手で指名が有力視されているのが、U―18日本代表の1次候補にも選ばれた大型スラッガー・紅林弘太郎遊撃手(駿河総合高3年)。学校は15日からテスト期間ながら、ドラフト前日もバットを握った高校通算40本塁打の大砲は、緊張の表情で「運命の日」を待っている。

 この日のテストは午前中で終わったが、明け方まで雨が降っていたためグラウンドは使えない。3年生の仲間と一緒に、筋トレと素振りで軽く汗を流した紅林は「練習がしたかった」と残念そうに話した。

 先週までは気にならなかった。だがドラフトが目前に迫り、「だんだん緊張してきました」と苦笑する。先生や野球部の仲間や級友から「いよいよだね」と声を掛けられ、「指名されるのか?」という不安も大きくなる一方。「考えないようにしたくて」思い切り動き回りたかった。

 186センチ、82キロの大型遊撃手。巨体ながら50メートル6秒2と足も速く、打撃力とともに俊敏な守備もプロ12球団の注目を集めた。しかし夏の大会は26打数7安打4打点と不調だった。期待された本塁打もなく、「何もできなかった」と言う。

 だが人間的に成長した。仲間が必死になってプレーして、チームを初の決勝まで導いた。春までは「自分が打てればいい」と思っていた紅林も、「みんなのために何ができるか」を真剣に考えた。そしてスランプのない「守備」と「声」で雰囲気を盛り上げた。打席で凡打に倒れても表情に出さず、笑顔でベンチに戻る。「一人じゃ試合に勝てない。チームの大切さが分かりました。仲間には感謝しかありません」。

 指名を受けて活躍することで、感謝の気持ちを示す。夏休みから木製バットを徹底的に振り込み、プロのボールに対応できる力を磨いてきた。「今夜はゆっくり寝ます」と紅林。あとは待つだけだ。

(里見 祐司)

 ◆紅林 弘太郎(くればやし・こうたろう)2002年2月7日、藤枝市生まれ。17歳。青島小4年で野球を始め、青島中では投手と遊撃手。高1夏から正遊撃手になり、通算40本塁打。186センチ、82キロ。右投右打。血液型不明。家族は両親と姉、兄、妹。

 ◇その他のドラフト候補 県内では浜松工の塩崎栄多外野手と、静岡大の奥山皓太外野手もプロ志望届を提出している。県外では法大の安本竜二内野手(静岡高出)、桐蔭学園高の森敬斗内野手(藁科中出)や中京学院大中京高の赤塚健利投手(福田中出)。

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