【楽天】銀次、個人練習徹底で“三木ID野球”対応「言われる前に、できて当たり前に」

スポーツ報知
守備練習で落球した渡辺直人(右)に突っ込みを入れる楽天・銀次

 19年シーズンで初めて主将を務めた楽天の銀次内野手(31)が16日、チーム力強化へさらなる個人練習の充実を訴えた。プロ14年目を迎えたベテランは今季も、例年通り試合中でも早出や居残り練習で汗を流した。新たに指揮官に就任した三木肇監督(42)の野球に対応するためにも、さらに猛練習を積み重ねる意向を示した。

 相手がベテランでも遠慮はなかった。16日、楽天生命パーク内で行われた守備練習。来季から1軍打撃コーチを兼任する渡辺直人内野手(38)がゴロをグラブではじくと、銀次が「おーい」と真っ先に声をかけた。“愛のある突っ込み”も銀次ならでは。練習から、チームを盛り上げようとする姿勢が見えた。

 秋季練習から三木新監督が指揮を執る。14日の就任会見で指揮官は「考える野球」を目指す方針を示した。新監督はヤクルト時代、当時の野村克也監督からデータを駆使する“ID野球”をたたきこまれた。銀次は三木監督にも、細部までこだわる緻密さを感じているという。「例えるなら(ゴロを)両手で捕るではないですけど、とにかく基本までしっかりやる印象」と語った。

 “三木ID野球”に対応するためにも、欠かせないのが猛練習だ。「全体練習以外で、個人でやらないとうまくならない。そしたら監督もサインが出しやすい。監督から言われる前に、できて当たり前にしないといけない」と熱弁を振るった。

 今季は例年通りにほぼ連日、早出や居残りで汗を流した。人一倍、個人練習を行い、規定打席に達した選手ではチームトップの打率3割4厘と成績を残した。「言われてからやるのではなく、個人的にやった方がうまくなる。個人練習は大事だと思う」と銀次。秋季練習でも先頭に立って汗を流し、背中でチームを引っ張る。(高橋 宏磁)

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