磐城、被災いわき市に勇気届けた…エース沖政宗が逆転適時打、46年ぶり8強入り

東北大会8強を決め抱き合う磐城・沖(左)と岩間
東北大会8強を決め抱き合う磐城・沖(左)と岩間

◆高校野球 秋季東北大会第2日 ▽2回戦 磐城2―1能代松陽(14日・岩手県営野球場)

 2回戦6試合が行われ、8強が出そろった。磐城(福島3位)は能代松陽(秋田1位)に逆転勝ちし、優勝した1973年大会以来の秋2勝で8強入り。エース右腕・沖政宗(2年)が7回1死一、二塁から左中間へ逆転の適時二塁打を放ち、台風19号で被害を受けた地域に勇気を与える勝利をもぎ取った。

 最後の打者を二ゴロに抑えると、磐城ナインは優勝したかのように喜びを爆発させた。秋田王者・能代松陽に2―1で逆転勝ちし、東北大会を制した1973年大会以来、46年ぶりの秋2勝。9回を完投し、7回には逆転の適時二塁打を放った沖は「守備でみんなが支えてくれた。皆でつかんだ勝利」と胸を張った。

 野球ができる喜びを感じながらプレーを続けた。台風19号が12~13日にかけていわき市に接近。市街地の夏井川や新川が氾濫(はんらん)するなど大きな被害を受けた。沖の自宅前の道路には「膝上まで水が来た」といい、いわき市内の沿道には、泥をかき出す市民がたくさんいた。

 「自分たちは野球をやっていていいのか」と悩む選手もいたが、木村保監督(49)は「自分たちが今、できることが何かを考えよう」と語りかけ、野球に集中。沖は「大変な思いをしている人がたくさんいる。その人たちを勇気づけられたなら、僕たちの勝利は大きな勝利になったと思う」とうなずいた。

 46年ぶりのセンバツ出場にまた一歩近づいた。2試合連続で110球台の完投と好調な沖は「連戦となる次が大事。喜んでもらえるように、気合いを入れて試合に臨みたい」と決意。強豪校に競り勝つことが地元・いわき市に勇気を与えると信じてマウンドに立つ。(遠藤 洋之)

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