BC武蔵・松岡洸希 投手歴1年半&サイド転向半年で急成長のドラフト候補

投球練習するBCリーグ埼玉武蔵・松岡
投球練習するBCリーグ埼玉武蔵・松岡

 プロ野球のドラフト会議が17日に行われる。大船渡(岩手)の佐々木朗希、星稜(石川)の奥川恭伸(ともに3年)、明大の森下暢仁(4年)の3投手に人気が集中する一方、努力の末にプロ注目となった男たちもいる。スポーツ報知では「17日令和初ドラフト 夢へトライ」と題し、3回にわたって紹介する。第2回は、BCリーグ武蔵の松岡洸希(19)。

 松岡がサイドスローから投じる直球は、捕手のミットを突き刺すような力強さがある。躍動感あるフォームは、ヤクルトで128セーブを挙げた林昌勇を彷彿(ほうふつ)とさせる。「NPBを目指せるところまで来た。高校の時に描いていた夢とは全然違う方向」と目を輝かせる。

 投手を始めてから1年半、サイドスローになってから半年しか経っていない。

 埼玉・桶川西高時代は「4番・サード」だった。転機は部員が14人しかいなかった3年時。強肩だったことと投手の不足で、監督から「ピッチャーをやってみないか」と言われ、投手へ本格的に転向した。

 昨年の最後の夏は埼玉大会1回戦で野村佑希(現日本ハム)率いる花咲徳栄に1―10のコールド負け。途中から登板した松岡は野村に右中間二塁打を許したが、この試合で最速143キロを計測した。「それまでNPBで野球をやる意識は全くなかったけど、上(のレベル)でやってみたいと思った」。大学からの誘いもあったが、最短でプロにいけると考え、独立リーグを選んだ。

 昨年10月の自主練習中に肘をけがしたのがきっかけで、BC武蔵入り後の今年4月、上手投げからサイドスローに変更。「投げ方がかっこよかった」と、最速160キロを投げる林昌勇のフォームを研究し続けた。すると最速が148キロにアップ。「自分に合った投げ方だったんだと思う」と松岡は言う。それまでと異なる投げ方に最初は慣れず、筋肉痛や腰痛に悩まされたが、体幹トレーニングや腹筋メニューを毎日欠かさず、“土台作り”と筋力アップにつなげた。

 現在ではフォームも安定し、9月のオリックス2軍との交流戦で自己最速を149キロに更新。同月の巨人ファームとの交流戦で1回を3者凡退に抑えるなどして一気に評価を上げた。今は「自分のボールを投げれば上でも通用するんじゃないかと思った」と夢のNPBが近づいていることを実感している。弱小校からはい上がった右腕に注目が集まる。(小田原 実穂)

 ◆松岡 洸希(まつおか・こうき)2000年8月31日、埼玉・桶川市生まれ。19歳。小学1年で野球を始め、浦和ビッグウェーブに所属。桶川中では軟式野球部で主に遊撃手。桶川西高卒業後、BCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズに入団。179センチ、83キロ。右投右打。血液型A型。好きな食べ物はすきやきのまいたけ。嫌いな食べ物はピーマン、ゴーヤ。

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