箱根駅伝常連、中央学院大のグラウンド水没「年内は使えない」川崎監督

千葉・我孫子市にある中央学院大陸上部が拠点とするトラックは台風の影響で水没した(陸上部提供)
千葉・我孫子市にある中央学院大陸上部が拠点とするトラックは台風の影響で水没した(陸上部提供)

 今季の学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝は14日、島根・出雲市の出雲大社スタート、出雲ドームゴールの6区間45・1キロで行われる。13日、開会式が行われた。5年連続10回目の出場となる中央学院大は千葉・我孫子市の練習場が、台風19号の影響で冠水。今年8月に改装したばかりの競技場(内側350メートル、外側400メートル)は約4メートルも水没し、川崎勇二監督(57)は「年内は使えないでしょう。スピード練習をどこでやればいいか考えなければいけません」と険しい表情で話した。

 本来であれば、駅伝シーズン開幕に胸を躍らせているはずだが、台風19号の影響によって関東の大学の関係者は深刻な表情を浮かべていた。特に大きな被害があったのは、箱根駅伝常連の中央学院大だった。利根川の堤防の内側にある千葉・我孫子市のグラウンドは12日は大きな異常はなかったが、13日になり、徐々に上流の水が流れ込み、数時間の間に約4メートルも冠水してしまった。12日に出雲入りした川崎監督は我孫子に残っているスタッフから報告を受け、苦悩した。「約30年前も水没したことがありますが、その時は水が引いた後も数十センチも土砂が残り、復旧するまで何か月もかかりました。今回は、その時以上。年内は使えないでしょう。グラウンドの周りの田畑も大変でしょう」と静かに話した。

 1985年に中央学院大のコーチに就任し、1992年に監督に昇格。94年に箱根駅伝初出場に導くなど、中央学院大をゼロから常連校に育て上げた川崎監督は懸命に前を向く。「選手寮は被害なく、選手が無事だったことは何よりです。スピード練習の場所を探すなど問題はたくさんありますが、学生と一緒に頑張るしかありません」と語る。中央学院大は、出雲路で苦難を乗り越える最初の一歩を記す。

 また、多摩川沿いにある東京・世田谷区の駒大グラウンドは一時、浸水。対岸の川崎市高津区の国学院大選手寮には数百メートルまで水が迫った。駒大の大八木弘明監督(61)は「選手寮は問題なかったが、グラウンドが一時、浸水し、今は水は引いたという報告を受けました」と説明。国学院大の前田康弘監督(41)は「選手寮はぎりぎり大丈夫でしたが、浸水被害に見舞われ、不幸にも亡くなった方がいるマンションは寮から数百メートルです」と神妙な表情で話した。

 入間川から近い埼玉・川越市の東洋大選手寮がある区域も12日に避難勧告区域に指定されたが、被害はなかった。

 また、出雲駅伝には出場しない大学の中では、大東大の選手寮が、甚大な浸水被害があった埼玉・東松山市に所在するが、選手寮は浸水を免れた。

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