初のW杯8強へ運命のスコットランド戦…台風の屋外練習強行し心身に刺激入れて出陣

台風19号が接近する都内で練習が行われ、グラウンドに向かう途中でコケて水たまりに飛び込んだ中島イシレリ(カメラ・佐々木 清勝)
台風19号が接近する都内で練習が行われ、グラウンドに向かう途中でコケて水たまりに飛び込んだ中島イシレリ(カメラ・佐々木 清勝)

 ラグビー日本代表は12日、初のW杯8強進出をかけたスコットランド戦(13日、横浜)に向け、都内のグラウンドで最終調整を行った。台風19号による強い風雨の中、屋外での前日練習を強行。横浜市内で非公開の屋内練習を済ませたスコットランドに対抗するように気概を見せつけた。A組のアイルランドはこの日、サモアを47―5で下し、3勝1敗の勝ち点16で3大会連続の8強入り。日本は引き分け以上で1位突破、負けてもボーナスポイントの条件次第で8強が決まる。

 土砂降りのグラウンドに、前日11日に「鬼になる」と宣言した主将のリーチ・マイケルが、ジャブジャブと水につかりながら現れた。

 試合会場の横浜国際総合競技場とは別の、都内で調整。グラウンド脇は行き場を失った雨水がくるぶしまでたまり、ロッカールームからグラウンドに続く花道は膝下まで完全水没。水遊びさながら、プロップの具智元はロックのムーアをおんぶして登場するとクスクスと笑い声が漏れた。最後に急いで出てきたお笑いタレント・松本人志似のプロップ・中島イシレリが前のめりにコケて、お約束とばかりにドボン。気が滅入りそうな風雨の練習が爆笑の渦になった。

 チームは、午後から猛威が強まる台風19号の接近に伴い前日練習の中止を検討していたが、午前7時20分過ぎに決行を決断。午前8時30分からわずか45分だったが、当初予定の室内練習から豪雨のグラウンドに移した。非公開で室内練習を行った宿敵チームに対抗心を燃やすかのように、日本代表の気概を見せつけた。

 この日、アイルランドがサモアに勝ってA組の8強一番乗りを決めた。日本は引き分け以上で1位突破。負けても4トライ以上かつ7点差以内で得られる勝ち点2を獲得すれば1位で突破する。8強の最後のチームを決める一戦を開催するかは13日朝に決定する。

 中止なら規定で引き分け扱いとなり1次L敗退が決まるスコットランドとは、数日前から“場外バトル”が勃発。中止となった場合、スコットランドが主催者側への法的措置も検討しているなどと海外メディアが報道し、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)が激怒。11日の会見で「この数日(日本に対して)批判的な記事を読んでいるが、我々の3連勝はまぐれではない」などと不快感を示した。

 首脳陣のバトルをよそに、桜の戦士たちは雨と風に打たれ、心身に刺激を入れて調整を終えた。チームは午前中に都内を出発して横浜市に移動。出発は午後の予定だったが、移動が困難になることを警戒して時間を早めた。移動バスに乗り込む際に、リーチは笑顔で手を振りながらスマホで報道陣をパチリと撮影し、NO8の姫野は「お疲れ様でした」とペコリ。積もった因縁はグラウンドで清算する。(小河原 俊哉)

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