張本智和、世界選手権銅メダリストを猛追も敗れる「簡単に1ゲームをくれないのが中国選手」

準々決勝で梁靖崑(右)に敗れた張本智和
準々決勝で梁靖崑(右)に敗れた張本智和

◆卓球 ワールドツアー ドイツ・オープン第5日(12日、ドイツ・ブレーメン)

 男子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク5位の張本智和(16)=木下グループ=は19年世界選手権個人戦銅メダルで世界8位の梁靖崑(22)=中国=に2―4で敗れた。

 世界選手権銅メダリストとの一戦は、第1ゲームを8―4と先行しながらジュースの末に落としたことで、苦しい展開となった。「出だしも良くていいスタートが切れたんですけど、そこで簡単に1ゲームをくれないのが中国選手。あと3点取るのに自分の実力が足りなかった」と悔やんだ。

 梁には3月のカタールOPで4―0と勝利していたが、相手が戦略を変えてきたことにも戸惑った。「前回はバンバン攻めてきて、自分が速いボールにうまく対応してカウンターできたけど、今回は遅いボールや緩急つけてきて、タイミングが合わなかった」。第2、3ゲームも奪われ、ゲームカウント0―3と追い込まれた。

 前週のスウェーデンOPも同じ中国の王楚欽に0―4で完敗していた。意地を見せたい第4ゲーム。ベンチの男子日本代表・倉嶋洋介監督は「ここから4ゲーム取ることを考えるんじゃなく、1ゲーム1ゲーム取っていこう」と声をかけた。張本も「そこで冷静になれた。相手に打たせて決められてもしょうがない。まずは落ち着いて簡単なミスを減らしていこう」と丁寧なプレーを心がけ、2ゲームを奪い返した。

 第6ゲームは7―7から突き放され、猛追は及ばなかった。追いかける展開となったことは反省しつつ「ズルズルいかなかったところは良かった。中国選手に対して、0―4で負けてもおかしくない試合を粘って、最後まで勝つ可能性が少しあったというのは次につながると思います」と収穫もあった。

 スウェーデン、ドイツと続いたワールドツアー2連戦に向け、大会前に時差調整と欧州選手のボールへの対応を狙い、2日間のポルトガル合宿を行った。スウェーデンでドリンクホール(イングランド)、今大会はカルバーグ(スウェーデン)、元世界2位のサムソノフ(ベラルーシ)と欧州勢には3戦全勝。ポルトガル代表のフレイタスらと打ち合った成果は発揮した。

 だが、中国選手には2大会とも敗れた。張本は世界5位だが、梁は8位。スウェーデンで敗れた王は22位だ。それでも、梁は4月の世界選手権で銅メダルを獲得。王も昨年のユース五輪で張本を破って優勝している。

 中国選手は世界ランクだけでは実力差を測れない相手だが、張本は「一応負けた二人もランキング的には格下。自分は5位なので、そういった選手に勝って、上にも勝たないとランキングは上がっていかない。中国選手だからしょうがないじゃなくて、しっかり課題を見つめて、次にやった時には勝ちたい」。あえて自ら“格下”という表現を用い、闘志を奮い立たせた。

 次戦は11月のW杯団体戦(東京体育館)。昨年の前回大会は銀メダルだったが、自身は不完全燃焼に終わっている。「前回は2位でしたけど、自分はたくさん負けて、先輩方に助けていただいた。次は自分が引っ張る番。チームとしても自分としても、まずは中国と当たるまで全勝したい」と覚悟をにじませた。

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