【西武】辻監督に悲壮感なし…西鉄の伝説&86年の奇跡再現だ「工藤はサヨナラ打ってるけど」

台風接近のためメットライフドームで行われる試合が中止となった
台風接近のためメットライフドームで行われる試合が中止となった

 パ・リーグのCS最終ステージを戦う西武、ソフトバンクは12日、ともに投手陣がメットライフで調整した。3連勝で王手をかけたソフトバンクは、リック・バンデンハーク投手(34)が13日の第4戦に先発予定。CS通算6試合4勝無敗の助っ人で、一気の4連勝を狙う。また、崖っ縁に追い込まれた西武は、前身・西鉄が成し遂げた3連敗からの4連勝の再現を狙う。

 崖っぷちに立たされたパ・リーグ王者が、奇跡を再現する。3連敗で後がない状況だが現役時代、86年の日本シリーズで3連敗4連勝の逆転劇を経験している辻監督は「(西鉄が日本一になったのは、昭和)33年だな。俺の生まれた年やん。俺だって(86年に)1分けから3連敗4連勝してるし! 工藤はサヨナラ打ってるけど…。何があるか分からないからね」と悲壮感はない。

 1958年の日本シリーズ、西武の前身・西鉄が「奇跡の大逆転劇」を演じた。巨人相手に第1戦をエースの稲尾和久で落としたチームはそこから3連敗。だが、4戦目の前夜から降り続いた雨が、流れを一変させた。試合が雨天中止で1日空くと、西鉄の打線が爆発、投打がかみ合い、そこから4連勝で、日本一まで上り詰めた。3連敗後に台風の影響で1日順延となった今回と、状況が重なり、“お膳立て”は整った。

 昨年は、アドバンテージの1勝を含む2勝に終わり、日本シリーズ進出を逃した。背水の陣で第4戦を迎えるが、辻監督は「後がないけれど、やるしかない。野球は、1つ勝ったら、3つ勝つ可能性がある。まだ分からない」と言い切った。大逆転での日本シリーズ進出へ、獅子軍団の逆襲が始まる。(森下 知玲)

 ◆西武過去の3連敗4連勝

 ▽1958年の日本シリーズ 西武の前身西鉄は、シーズン33勝のエース稲尾が2度敗れるなど初戦から巨人に3連敗。予定された第4戦が雨で1日順延された。休養ができた稲尾が第4戦から一人で4勝を挙げ、史上初の3連敗4連勝で3連覇。

 ▽1986年の日本シリーズ 延長14回引き分けで始まったシリーズは、広島が第2戦から3連勝し王手をかけた。しかし、第5戦で延長12回裏に投手・工藤(現ソフトバンク監督)のサヨナラ打で勝利。勢い付いた西武が4連勝し、3年ぶりの日本一を達成した。

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