【阪神】大山V弾…元4番が奮起「入ってくれ」

9回無死、大山が右中間へ勝ち越しソロを放ち、ベンチ前でナインとハイタッチする(左は矢野監督)
9回無死、大山が右中間へ勝ち越しソロを放ち、ベンチ前でナインとハイタッチする(左は矢野監督)
セ・リーグPS日程
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◆2019 セノン クライマックスシリーズ・セ 最終ステージ第3戦 巨人6―7阪神(11日・東京ドーム)

 「入ってくれ」―。思いを込めて、大山は走り出した。6―6の9回先頭。中川の128キロスライダーを捉えた。舞い上がった打球は右中間席の最前列に着弾。「入った瞬間、本当に良かったです」。CS1号が決勝ソロ。東京Dに歓喜の六甲おろしがこだました。

 第1Sでは3戦合計1安打。8日には休日返上でバットを振ったが、最終S初戦は4回2死満塁で凡退するなど無安打に終わった。第2戦。シーズンから148試合目で初の出番なし。責任を背負い込んだ。しかし、今の大山は違う。「流れに乗り切れていないところがあったんですけど、そんなの関係なく自分のスイングをしようと思いました」と前だけを見た。

 8月。開幕から守り抜いた4番の座を外されると、30日の巨人戦(甲子園)で初の先発落ちを味わった。9月。ある変化が生まれた。「僕の打撃どうですか?」。例えばフリー打撃の際、捕手役を務める裏方に意見を求めた。「後ろが窮屈に見えるかな」。助言をもらえば、鏡の前でトップの位置を確認。なりふり構わず自分を高めた。

 練習法にもアクセントを加えた。ティー打撃で手袋をはめず、素手で打つ時間を作った。「(球が)バットに当たった衝撃が直に伝わってきますし、振った時のなめらかさは素手の方が感じやすい」。ヤクルト・青木らも取り入れる手法で独特の感性を取り戻した。

 チームはアドバンテージ含めて0勝3敗の土俵際から踏ん張った。矢野監督は「何かきっかけの一本になればいい」と元4番の復調を喜んだ。過去12年、セ最終Sで2位以下のチームが0勝3敗から日本シリーズに進んだ例はないが「諦めることはないので、最後まで頑張ります」と大山。シーズンも崖っ縁からの6連勝で逆転でCSに進出した。突破率0%の歴史を、ここから覆す。(中村 晃大)

映像提供:GIANTS LIVE STREAM
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9回無死、大山が右中間へ勝ち越しソロを放ち、ベンチ前でナインとハイタッチする(左は矢野監督)
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