【ヒルマニア】ヤンキースの世界一確率75%…若い選手層が黄金期予感 9の付く年はV吉兆

リーグ優勝決定シリーズ進出を決め喜ぶヤンキースナイン(ロイター)
リーグ優勝決定シリーズ進出を決め喜ぶヤンキースナイン(ロイター)
ワールドシリーズへの道
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 米大リーグは地区シリーズを終えて、“4強”が出そろった。3つのカードが最終戦までもつれ込んだのに対し、ヤンキースはツインズに3連勝と圧勝。ひと足先にリーグ優勝決定シリーズ(LCS)進出を決めた。中4日と休養十分でアストロズと戦えるだけに、ファンはワールドシリーズ進出、そして28度目の世界一を期待する。ヒルマニアが過去のデータなどを駆使し、ヤンキースを中心にしてLCS、そしてワールドシリーズ優勝への行方を探る。(蛭間 豊章)

 早くもヤンキース有利のデータが出てきた。1995年からスタートした地区シリーズ(DS=ストライキでの81年除く)で3連勝で勝ち上がったナ・リーグ18チーム中、LCSを勝ち上がって、リーグ優勝したのはわずか4チーム。うち世界一までになったのは、97年マーリンズしかない。

 一方、ア・リーグはその勢いを持ち込んで、16チームのうち9チームがリーグV。ヤンキースは98年、99年、2009年と3度、Rソックスは04、07年と2度、Wソックスも05年に、何と延べ6チームが世界一になっている。ヤンキースに限れば、3連勝で勝ち上がってLCSで敗れたのは10年のレンジャーズ戦(2勝4敗)の1度しかなく、別表のように世界一確率が75%になっているのだ。

 DHだった松井秀喜がワールドシリーズMVPに輝いた09年のオーダーを振り返ってみよう。

 (遊)ジーター35歳
 (左)デーモン35歳
 (一)テシェーラ29歳
 (三)ロドリゲス33歳
 [指] 松井秀喜35歳
 (捕)ポサダ37歳
 (二)カノ26歳
 (右)スイッシャー28歳
 (中)カブレラ24歳

 35歳以上が4人おり、メジャーファンなら誰もが知っている豪華メンバーがそろった百戦錬磨のチームだった。

 今年は

 (一)ラメーヒュー30歳
 (右)ジャッジ27歳
 (中)ガードナー36歳
 [指] エンカーナシオン36歳
 (左)スタントン29歳
 (二)トーレス22歳
 (捕)サンチェス26歳
 (遊)グリゴリアス29歳
 (三)ウルシェラ27歳

 ベテランが多かった前回は、翌年、松井がFA移籍するなど、王国を築くことができなかった。それに対し、今年は35歳以上は2人だけ。6人までが20代と若さが目立ち、その勢いを地区シリーズでも発揮。10―4、8―2、5―1とすべて圧勝。シーズン中、55盗塁だったのが、地区シリーズ3試合で4盗塁と機動力も持ち合わせていることを証明。その若さが、このまま黄金時代に突入できそうな年齢構成になっている。

 レイズを振り切ったアストロズとは2年前にLCSで対戦し3勝4敗。すべてホームチーム勝利の激戦だった。そのときはDSでヤンキースが5試合戦ったのに対し、アストロズは4試合で勝ち上がり、投手の余裕の差があった。今回は逆の立場だけに、1、2戦で連勝したい。

 ◆9付く年はVの吉兆!?

 最後にヤンキースは西暦で下1ケタ9のシーズンのうち1939年以降に限ると、1939年、49年、99年、2009年と4度世界一。59、69、79、89年はPSにも出場できなかっただけに、80年間でポストシーズン(PS)出場年度はすべてワールドチャンピオンとなっている。

 ◆ナ・リーグ新旧対決

 ナ・リーグは新旧対決だ。ナショナルズのLCS進出は前身のエクスポズ時代の1981年以来2度目。ストライキで唯一、前後期制で行われたシーズン。フィリーズを3勝2敗で下してドジャースと対戦。2勝1敗で王手をかけながら(当時は5試合制)、4、5戦で競り負けて苦杯をなめた。一方のカージナルスはワールドシリーズ優勝がヤンキース(27度)に次いで2番目に多い11度。LCSも常連で、21世紀になってから10度目の出場はメジャー最多だ。

 このカード、レギュラーシーズンはカージナルスの5勝2敗。カージナルスのウェインライトが2戦2勝しているのに対し、DSで好投しているナショナルズのシャーザーは2戦2敗とベテラン右腕2人が好対照だった。

 地区シリーズは、ともに先発陣が奮起して試合を作った。ナショナルズはシャーザー、ストラスバーグが注目されるが、カージナルスは無失点だったウェインライトをはじめ、元巨人のマイコラスら4人で防御率1.78(ナショナルズは2.57)と安定。それだけにカギを握るのはレンドン、ソト(ナショナルズ)対ゴールドシュミット、オズナ(カージナルス)のともにDSで好調な3、4番。中でも今月25日に21歳となる若き大砲ソトは左打ちながら、柳賢振、カーショーとメジャーを代表する左腕から本塁打を奪った若き4番のバットから目が離せない。

 ※「ヒルマニア」は、スポーツ報知でメジャーリーグを担当し続けて42年の蛭間豊章記者が、マニアックなメジャーネタをお送りします。

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