次期大統領候補が会長務めるタジキスタン…15日対戦の地へ本紙記者が先乗り

成田空港からタジキスタンへ向け出発する(左から)川島、久保、畠中、鎌田(カメラ・竜田 卓)
成田空港からタジキスタンへ向け出発する(左から)川島、久保、畠中、鎌田(カメラ・竜田 卓)
日本代表の日程
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◆W杯アジア2次予選 タジキスタン―日本(15日・パミールスタジアム

 【ドゥシャンベ(タジキスタン)11日=金川誉】モンゴルに快勝した日本代表は11日、タジキスタン戦(15日・アウェー)に向けて日本を出発した。現在、同予選を2戦2勝で、日本と並ぶ勝ち点6を獲得しているタジキスタン。日本人にはなじみが薄い国だが、その実情はいかに。代表に先んじて、試合が行われる同国の首都に入った金川誉記者が「見た」。

 中央アジアでアフガニスタンと国境を接するタジキスタン。日本とは11年のW杯アジア3次予選で対戦しており、当時取材した先輩記者からは、外務省からの衛生面の注意喚起があったことや「水道から赤い水が出た」「シャワーを浴びるなと言われた」といった話を聞いていた。だが、今回ドゥシャンベ入りして目を奪われたのは、木々が生い茂り、整備された美しいメインストリートと公園。イメージと違う風景に、肩透かしを食らった。

 試合会場となるセントラルスタジアムを訪れた。日本代表は同会場で11年11月にも試合をしたが、当時は数日前に15センチの積雪があり、芝のピッチは荒れ放題。MF長谷部は「ほとんど土」と話していた。それが、現在はピッチに美しい人工芝が。スタジアム内に入れず間近で確認できなかったが、現在20度以上の気温と合わせ、前回のような大きな問題はなさそうだ。

 取材を進め、ここ数年で首都の環境整備と、サッカーへの投資が進んでいる背景がみえてきた。タジキスタン・サッカー協会のエモマリ・ルスタム会長は、国内リーグでプレーした元サッカー選手で、ドゥシャンベ市長も務める。20年以上同国の大統領を務めるエモマリ・ラフモン氏の息子で、次期大統領の最有力候補にあたる人物だという。

 同国は首都の整備を進めており、一策としてサッカーへの注力がある。スタジアム横の建物には寮が併設され、育成年代の選手たちの強化も進行中。昨年のU―16アジア選手権では、決勝まで進出し日本と対戦した国だ。0―1で敗れたが結果も伴い始めている。街の人々に聞くと「サッカーは人気NO1のスポーツ」で、街中にも今回の日本戦を告知する巨大看板があった。FIFAランク115位だが、2次予選はここまで2連勝。サッカー熱が高まりつつある“新興勢力”に油断は禁物。現地で強く感じた。

 ◆タジキスタン 中央アジア南部に位置する共和制国家で、首都はドゥシャンベ。1991年、ソ連の解体とともに独立。面積は日本の約40%にあたる14万3000平方キロ。国土の9割以上が山地で、東部にあるパミール高原は「世界の屋根」と呼ばれている。人口は約930万人。公用語はタジク語。アフガニスタンとの国境付近は、現在も外務省の示す危険レベルで4段階中で上から2番目のレベル3(渡航中止勧告)が出ている地域もある。代表はウズベキスタン人のウスモン・トシェフ監督(54)が率い、背番号10のMFジャリロフ(26)ら、ロシアクラブの下部組織で育った選手もプレーする。

 ◆日本とタジキスタンの過去対戦

 14年ブラジルW杯出場に向けた11年のアジア3次予選で対戦。ホーム(大阪・長居)で行われた10月11日の試合では、FW岡崎、ハーフナーの2得点などで8―0と完勝。アウェーのドゥシャンベで行われた11月11日の試合は、前半こそDF今野の1ゴールのみと攻めあぐねたが、後半に岡崎の2得点、FW前田も決めて4―0で勝利。対戦はこの2試合のみで、日本の2戦2勝。

成田空港からタジキスタンへ向け出発する(左から)川島、久保、畠中、鎌田(カメラ・竜田 卓)
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