磐城、秋季東北大会27年ぶり白星…県屈指の進学校、部員19人で快進撃

27年ぶりに秋1勝を挙げ歓喜に沸く磐城ナイン(カメラ・遠藤 洋之)
27年ぶりに秋1勝を挙げ歓喜に沸く磐城ナイン(カメラ・遠藤 洋之)

◆秋季高校野球 東北大会 ▽1回戦 磐城6―0東海大山形(11日・花巻)

 開会式と1、2回戦の計4試合が行われた。1回戦で12年ぶりの出場となった磐城(福島3位)が東海大山形(山形3位)に6―0で快勝。エース右腕・沖政宗(2年)が8安打を許したが、丁寧な投球で114球完封を果たし、1992年以来、27年ぶりの秋季東北大会白星を挙げた。

 最後の打者を遊飛に打ち取った瞬間、磐城のエース・沖は天を見上げて大きく息をついた。主将の岩間涼星捕手(2年)にガッツポーズで迎えられると、ようやく表情が和らいだ。114球の完封劇。東海大山形の強力打線に8安打を許し、9回には2安打と死球で招いた無死満塁のピンチを凌ぎきり「まずはホッとした気持ち。打たれて当たり前という気持ちで投げていたけど、完封できて良かった」と笑顔で振り返った。

 チームとしては1992年大会1回戦で羽黒に4―2で勝って以来、秋の東北大会は実に27年ぶりの勝利だ。1971年夏に甲子園準優勝を果たしている県屈指の進学校は、聖光学院など私学の台頭もあり、県大会で上位に食い込めずに苦しんできた。今秋も部員はわずか19人だが、小学生時代に楽天ジュニアでプレーした経験のある沖を中心に躍進。右腕は「(新チームで)30試合くらいは経験して負けたのは6試合くらい。19人全員で戦うチームが出来ていると思う」と言う。

 この試合でも“試合巧者”ぶりを見せた。初回に沖が安打を許すと、コントロール重視の投球を心掛けた。最速は136キロにとどまったが、四球は許さずアウトを重ね、いい攻撃を呼んだ。5回1死一、三塁から市毛雄大遊撃手(2年)がノーサインで初球スクイズに成功。先制点を挙げると、14安打6点を奪取した。9回に6点目の適時打を放った沖も「自分はたまたまだけど、みんなのおかげで勝てた」と感謝した。

 2回戦は秋田王者・能代松陽と戦う。台風19号の接近で中2日の休養期間が出来た。「次も投げ勝つために準備します」と沖。秋2勝となれば、東北王者となった1973年大会以来46年ぶり。公立対決を制して、悲願のセンバツ初出場に一歩近づける。(遠藤 洋之)

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