映画デビュー60年121作目、吉永小百合が語った「最高の人生」

元気いっぱいの吉永小百合。キャンペーン中に食べ過ぎて「体重600グラム増えた」と明かす(カメラ・頓所 美代子)
元気いっぱいの吉永小百合。キャンペーン中に食べ過ぎて「体重600グラム増えた」と明かす(カメラ・頓所 美代子)
映画「最高の人生の見つけ方」から
映画「最高の人生の見つけ方」から

 11日公開の映画「最高の人生の見つけ方」(犬童一心監督)に主演する吉永小百合(74)が、このほどスポーツ報知のインタビューに応じた。1959年「朝を呼ぶ口笛」の映画デビューから60年。121作目の今作が、女優人生でどう位置づけられようとしているのか。今回は余命宣告を受け、限られた命の中で“最高の人生”を体験する役を演じた。もし主人公と同じ状況に立たされたとしたら、何を思うのか。吉永の最高の人生とは何か聞いてみた。(内野 小百美)

 「私の出演作の中でも一風変わった“おもしろい存在”。初めての洋画系はジメジメせず、からっとしていて。作品もポップでほぼ狙い通り。日本の映画会社では考えられない契約書の厚さには驚きましたけれどね」

 60年の映画女優年表で異彩を放つ一本。自分の幸せは後回しにしてきた専業主婦が余命宣告を受け、変貌する。人生の終幕が見える中、落ち込んでは這(は)い上がり、いくつも壁も乗り越える。ポップなようで実はかなり深い内容だ。

 「121本と言われても。まだまだ演じることが分からなくて」。テストと本番。多くの役者は本番で集中力と芝居をピークに持っていくため、テストは抑え気味。「そんな器用に私はできない。だからアクシデントも起きて」引きこもりの息子に、出てくるよう説得するシーン。テストから全力だ。扉を叩くとき右親指付け根を強打し痛めた。

 「天岩戸を開けるような場面でしょ? 手にもろに衝撃がきちゃって。加減とか技術的なものが私には分からない。天海さんにも指摘されて勉強になったんですけどね」。しかし、その理由は分かっている。テクニックを使わず、60年間、ただ一筋に心の動きだけで演じてきたからだ。

 もし仮に、吉永自身が役と同じ状況に立たされたら、どうするだろうか。

 「意外に動揺してパニックになると思う。どうしてかって言うと、家でもじっとしていないんです。運動も含めて絶えず動いてないと生きていけないタイプ。治療で動けなくなることに、まず耐えられないでしょうね」

 そして、問わず語りに人生の来し方に触れた。「自分がいなくなる、ということが想像できないんですね。でも、もしも、そういうときが意外に早くきたら…。どう向き合うんだろう?とは考えるんですよ」

 吉永が若さを保っている背景に過去に執着しないことも挙げられる。

 「でも言えるのはね、女優は(親の勧めで)自分が選んだ道ではなかったけれど。幸運に恵まれてめちゃめちゃラッキーだった。だから仕事で『あれをやっておけば良かった』はないの。私生活でもいい人(夫でテレビマンだった岡田太郎さん)と巡り合って。46年間一緒にいられて。人生に悔いみたいなものはないんですよね」

 多くが気づいているはずだ。出演作の公開が近づくと一気に露出増になる。「いまは年1作で作品がかわいい。その“子”を世に出すために、あらゆる手立てを尽くさないといけないでしょ?」。

 体調管理も真剣で、病院にまだインフルエンザのワクチンが届いていないのに「まだですか。早く接種したいんです!」と自ら病院に電話。このパワフルさが次作122本目につながっていくのだろう。

 ◆最高の人生の見つけ方 吉永初の洋画系ワーナー・ブラザース作品。ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマンのオスカー俳優コンビで日本でもヒットした米映画「最高の人生の見つけ方」(07年)が原案。一緒に旅をするパートナー、天海祐希とは「千年の恋 ひかる源氏物語」以来、18年ぶりの共演。

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