彩風咲奈主演「ハリウッド・ゴシップ」力まず挑戦!違う自分になれることが楽しくて

リラックスした表情を見せる宝塚歌劇雪組2番手スター・彩風咲奈
リラックスした表情を見せる宝塚歌劇雪組2番手スター・彩風咲奈

 宝塚歌劇雪組スター・彩風咲奈(あやかぜ・さきな)が充実の秋を迎える。ミュージカル「ハリウッド・ゴシップ」(作&演出・田渕大輔)が11日、神奈川県横浜市のKAAT神奈川芸術劇場で開幕(17日まで)。雪組2番手になって、2年ぶり2度目の東上&外部劇場主演作は「いろんな面を見せられてすごく楽しいですし、のびのびやらせていただけるかな」と、力みなく臨む。23~31日は大阪の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで。(筒井 政也)

 雪組が望海風斗(のぞみ・ふうと)&真彩希帆(まあや・きほ)の新トップ体制になった2017年夏の「CAPTAIN NEMO」以来のセンター位置。同作では「海底二万里」の勇猛果敢な潜水艦リーダー・ネモ船長を演じたが、今回のポスターでは一転、ヒロインのエステラ(潤花)にほおを平手打ちされ、トホホな表情を浮かべている。

 「前回は、雪組の船出で頑張らねば! とすごく意気込んでいて、ガーッと固まっていた部分があったんですけど、望海さんの下でのびのびやらせていただき、いろんな作品を経て、この機会。すごくうれしい」

 1920年代の映画の都が舞台設定。泣かず飛ばずの俳優コンラッド(彩風)は「これで最後」と挑んだ新人発掘の場でも望みを失うが、大女優アマンダ(専科・梨花ますみ)に利用されたことで一躍脚光を浴びる。「ここまで変わって大丈夫? というぐらい調子に乗って(笑い)」スターを気取るうちに、本来の自分を姿を見つけていく。

 演出の田渕氏から与えられた課題は「男の弱さ」。ネモ船長とは180度違う。「自分にチャンスが回って来ないのを、いつも人のせいにする。弱い部分を隠そうとしてカッコ付ける部分が難しい。女性の方が我慢強いのかな」と心情の理解に苦労もしたが「舞台人として自分も、本当に大事なものって何だろう? と思い返した。いろんな人のセリフが心に響いてきます」。

 自身は「幸せなことに」新人公演主演を5度経験したが「努力してもできず、先生からごもっともなダメ出しを頂き、悔しい思いも」と振り返り「そういった、ちょっと『苦い』ものも表現できたら。『苦しい』ではなくて」。ビターな味わいを醸し出す。入団13年目のチャレンジだ。

 しかし、余計な気負いはない。望海との共演が自信につながった。「歌は『ファントム』で、トップコンビさんのクオリティーについていきたいと思ううちに、やはり気持ちも変わってきた。お芝居も、作る段階では苦しいですが、近年は違う自分になれることが楽くて」と笑顔。「壬生義士伝」では竹馬の友の新選組隊士・貫一郎(望海)に引導を渡す南部藩差配役・次郎右衛門を抑えた演技で体現。「少し前なら力んでしまったと思う。そこに生きているように存在するには、空間の中でリラックスしていなければいけない。普段は気張って生きてないし(笑い)」。今作もコンラッドとして自然に呼吸する。

 来年にはハリウッド大作の舞台版「ワンス アポン ア タイム イン アメリカ」(脚本&演出・小池修一郎)が控える。「小池先生は、いつも私に『挑戦』をくださる。また新しい扉を開きたいな」。楽しみの連続で、また大きくなる。

 ◆彩風 咲奈(あやかぜ・さきな)2月13日生まれ。愛媛県大洲市出身。2007年に首席入団し、「さくら/シークレット・ハンター」で初舞台。第93期生。雪組配属。新人公演主演は劇団最多タイの5度。14年「パルムの僧院―美しき愛の囚人―」でバウホール単独初主演。17年「『CAPTAIN NEMO』…ネモ船長と神秘の島…」で外部劇場初主演。身長173センチ。愛称「さき」。

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