【巨人】菅野CS回避へ 復帰目指すもチーム最優先で決断 3戦目戸郷が浮上

試合前、練習を終えベンチに引き揚げる菅野。万全な状態ではないため登板回避の決断を下した(カメラ・矢口 亨)
試合前、練習を終えベンチに引き揚げる菅野。万全な状態ではないため登板回避の決断を下した(カメラ・矢口 亨)

 巨人の菅野智之投手(29)が、検討していた11日の阪神とのCS最終S第3戦(東京D)の先発を断念したことが9日、分かった。腰痛からの復帰を目指してファームでリハビリを進め、8日から1軍に合流していたが、現在の状態やチームへの影響などを慎重に検討し、投げない判断を下したもよう。同3戦目は高卒ルーキーの戸郷翔征投手(19)が先発する可能性が高まった。

 菅野は1軍合流2日目となったこの日、東京Dで試合前練習に参加。ランニング、キャッチボールなどを行って感触を確かめた。だが、万全でないという感覚が拭えなかった。そうした状態での登板は、チームに迷惑をかけることにもなる。葛藤の末に、登板回避の決断をしたとみられる。

 9月16日に腰痛のため登録抹消。首脳陣からCSで復帰するかどうかの判断を一任され、G球場で一歩ずつ段階を踏んできた。今月4日には離脱後初の実戦形式となるシート打撃登板。8日に東京Dで1軍合流して首脳陣と面談した。

 原監督が「状態は良かったから(1軍に)来ていると思います」と前向きに話し、CS最終S3戦目の先発を目指す方向で一致した。菅野も「何とかチームのために。あまりシーズン中は力になれなかったので、しっかり仕事ができるように」と決意を示していた。

 ただ、判断基準は「試合に投げられる」だけでなく「勝利に貢献できるか」だった。一夜明けたこの日、練習での感触を含め、CSに投げるべきか改めて状態を自問自答。勇気を持って回避という答えを出した。

 前回の1軍登板、9月15日の阪神戦(東京D)は腰痛からの復帰登板で4回4失点。試合後「チームに迷惑をこれ以上かけられない」と話し、翌16日に今季3度目の離脱となった。今回もその思いから、自分よりチームのことを最優先した。

 3戦目の先発の可能性が高まった戸郷は、優勝が決まった9月21日のDeNA戦(横浜)で初登板初先発して5回途中2失点。東京Dでは、阿部の“引退試合”として行われた同27日のDeNA戦で5回から登板して4回無失点と好投してプロ初勝利を挙げた。CS前の1軍練習の紅白戦でも好投。大舞台でも動じない強心臓に期待がかかる。この日は登板2日前のメニューを消化していた。

 現状、菅野はCS中に1軍復帰する可能性は低い。だが、チームリーダーとしての責任感から、復帰を目指す気持ちは持ち続けている。日本シリーズ進出を信じて日々、ベストを尽くしていくことになりそうだ。そのエースの思いは間違いなく仲間に伝わっているだろう。思いを受け継いだ投手陣が全員でカバーする。

 ◆菅野離脱中の経過

 ▼9月15日 阪神戦(東京D)で復帰登板も4回4失点で降板。翌日に腰痛のため登録抹消

 ▼25日 キャッチボール再開

 ▼10月1日 ブルペンで捕手を座らせ22球

 ▼4日 室内練習場でシート打撃登板し64球

 ▼8日 1軍に合流。短距離ダッシュや遠投などを消化

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