阿部一二三「世界選手権の結果を受け止め、さらに強くなろう」…リレーコラム

阿部一二三
阿部一二三

 3連覇を目指した世界選手権は銅メダルという結果に終わりました。大会を迎えるまでにけがなどのアクシデントもありましたが、その都度やるべきことをやり、自分としては満足のいく調整をしてきたことで、大きな不安もなく強気で臨むことができました。初戦は早い時間帯で一本勝ちができたことで流れにも乗れ、その後の3試合は満足のいく試合とは言い切れないですが、前に出て一本を取りにいく自分の柔道はできたと思います。

 ただ、丸山(城志郎)選手との準決勝は序盤に指導2つを取り、そこから下がってしまったところが敗因だったと思います。すごく悔しくて、直後の3位決定戦で気持ちを切り替えるのはとても難しかったのですが、2月のグランドスラム(GS)パリ大会で一度負けている相手(イタリアのマヌエル・ロンバルド)に対して、絶対にここで負けたらダメだ、ここで負けたら何にもならないと奮起しました。自分らしい柔道を貫くためにも、豪快な釣り腰で投げ、一本で締めくくることができました。

 振り返ると、準決勝でもっと強気に前に出ていれば展開は変わっていたかもしれないし、なぜ強気でいかなかったのかという思いはありますが、ずっと引きずっていても意味がない。今強く思うことは、しっかりこの結果を受け止め、さらに強くなろうということ。やるべきことはもう決まっています。11月のGS大阪大会は人生を懸けてやりきり、結果を残すだけです。

 これまで練習を積んできた日体大での生活も残り半年になりました。大学生活はすごく充実してますし、たくさんの出会いもありました。友達や先生、たくさんの人に恵まれていることを感じることができましたし、両親や周囲への感謝の気持ちをより深く持つようになりました。今の僕があるのは周りで支えてくださる方たちがいるお陰です。いろんな人が応援してくれていますし、それには結果で恩返しするしかない。必ずそうすると覚悟を持って取り組んでいきます。

 ◆阿部 一二三(あべ・ひふみ)1997年8月9日、神戸市生まれ。22歳。6歳で柔道を始め、神港学園高時代の2014年に、66キロ級で男子史上最年少の17歳2か月で講道館杯を制覇。日体大に進学した16年から全日本選抜体重別選手権、GS東京大会をともに2連覇。世界選手権は17年の初出場から2連覇し、19年は銅。得意技は背負い投げ。妹・詩(19)=日体大=も女子52キロ級で世界選手権V2。168センチ。

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