【東都大学準硬式野球】中大が3季ぶり63度目の優勝

3季ぶり63度目の優勝を果たして喜びを爆発させる中大の選手
3季ぶり63度目の優勝を果たして喜びを爆発させる中大の選手

◆東都大学準硬式野球秋季リーグ戦1部 中大7―4日大(7日・上柚木公園)

 勝った方が優勝となる大一番は中大が逆転勝ちし、昨年春以来3季ぶり63度目の優勝を果たした。

 最後の打者が中飛に倒れた瞬間、中大・池田浩二監督の目は赤くなっていた。「正直、涙が出ました…」と声を震わせた。リーグ優勝62度、全日本選手権優勝12度を誇る全国屈指の名門は、この春は3位に終わり、12年ぶりに全日本選手権への出場を逃した。指揮官は「悔しくて、勝つためにはどうしたらいいかを考えていた」と苦悩し、小谷魁星主将(4年=高崎健康福祉大高崎)も「その責任は4年生にありました。悔しさを晴らしたかった」。チームは一体となって巻き返しを期した。

 「打力を上げること、投手は防御率を下げること」(池田監督)を目標に掲げ、恒例となっている8月の秋田県三種町での合宿は昨年より2日長い12日間に。連日、20キロ近い走り込みにノック、バットスイング、投げ込みとすべてのメニューは質量ともに増え、限界に挑んだ。「夏合宿はこれまでにないくらい厳しくやりました」と小谷。その成果は優勝をかけた最終戦に表れた。

 初回、足立裕紀(2年=八戸学院光星)の適時二塁打で先制しながら、直後に先発の右腕・近野佑樹(1年=浦和学院)が3点を失い逆転される。それでも、へこむことはない。2死一、三塁から幸喜健太朗(1年=長崎日大)の2点二塁打で追いつくと、なおも伴野匠(1年=東海大菅生)の適時打で勝ち越し、さらに端岡陸(4年=報徳学園)の適時三塁打で1点を追加。3回に高橋孝成(1年=能代松陽)の適時打で1点を加え、7回には足立の右越えソロで完全に流れを引き寄せた。「逆転してもらったので何とか抑えたかった」と立ち直った近野は2回以降、130キロ後半のストレート、スライダーを軸に相手打線を1点に抑えた。夏合宿では100球以上の投げ込みを2日続けて課すなどしてスタミナを強化。この日は134球で完投し、苦しかった夏の練習をつなげて“胴上げ投手”となった。「1年生が頑張ってくれた」と小谷が言うように、この日のスタメンには幸喜、伴野、高橋、近野と4人のルーキーが名を連ね、いずれも活躍。上級生の意地に新戦力の台頭が加わって、覇権を奪回した。

 11月上旬には東京六大学など関東の優勝校などが集う関東地区・大学社会人王座決定戦が控える。「優勝して有終の美にしたいですね」と小谷。選手はいつもの試合後と同じように、球場から8キロ近い距離のある寮までランニング。浮かれることなく次の勝利に挑む。

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