【鹿島】ついに首位浮上!一瞬の“隙”見逃さず対話を繰り返し伝統の勝負強さ体現

前半6分、鹿島・犬飼智也(中央奥)がヘディングで先制のゴールを決め、イレブンと喜ぶ(カメラ・渡辺 了文)
前半6分、鹿島・犬飼智也(中央奥)がヘディングで先制のゴールを決め、イレブンと喜ぶ(カメラ・渡辺 了文)

◆明治安田生命J1リーグ第28節 C大阪0―1鹿島(6日・ヤンマー)

 鹿島は5連勝中のC大阪を1―0で下し、第8節から首位を守ってきたF東京を抜いて単独首位に浮上した。劣勢の展開ながらもDF犬飼智也(26)が挙げたゴールを守り切り、国内3冠制覇に前進した。

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 鹿島がついに首位に躍り出た。前半6分、CKを町田が中央へ折り返す。待っていたのは犬飼。頭でゴールに流し込み、虎の子の1点となる決勝点を奪った。その後は防戦一方。それでも5連勝中のC大阪の猛攻をしのぎ、犬飼は「苦しい時間帯がほとんどだったけど、チーム全員で我慢できた結果」と胸を張った。我慢の展開でセットプレーから奪った1点を守り切り、クラブ伝統の勝負強さを体現する勝利をつかんだ。

 昨季限りで欧州へ移籍したDF昌子源には、あるポリシーがあった。「サポーターの応援が止まったタイミングはチャンス」。声が通りやすい状況で、いかに声を掛け合い修正を図れるか。1―0の後半42分、押せ押せムードのC大阪ゴール裏が約8秒間、静寂した。センターバックの犬飼とブエノがすかさず声を掛け合い、残り時間を耐え抜く意思を統一した。

 前半には相手選手がピッチで治療している間、4人の選手が輪を作った。日本語ができるブエノが永木と伊東の言葉を訳し、セルジーニョにプレスのかけ方を指示。ベンチと逆サイドのため通訳の助けを得られない状況で、偶発的に生まれた場で決壊寸前だった右サイドを修正した。CKの場面では伊藤が身ぶり手ぶりを交え、プレー中は対局にいるため話す機会が少ない犬飼にここぞとばかりに助言を送る場面も。犬飼は「自分だけじゃなく、みんな声が出ていた」と勝因を振り返った。一瞬の“隙”を見逃さず、勝利へ、優勝へ近づくための手段を遂行するのが鹿島の伝統だ。

 追われる立場として、残り6試合を戦う。大岩剛監督(47)は「目の前の試合を勝ち切る意識でここまで来たし、試合後に選手にも伝えた」とうなずいた。V奪還へ大きな自信を得る一勝を手にした。(岡島 智哉)

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