東海大3年・名取燎太が札幌マラソン初出場初優勝「初の箱根駅伝代表につなげたい」

初陣の男子ハーフマラソンを大会新で制した東海大の名取
初陣の男子ハーフマラソンを大会新で制した東海大の名取

◆第44回札幌マラソン(6日、札幌・真駒内セキスイハイムスタジアム発着日本陸連公認コース)

 秋晴れのもと、89歳を最高に1万2466人の老若男女が29種目に参加。昨年は台風の影響で中止となり2年ぶりの開催となった大会を盛り上げた。男子ハーフマラソン10・20歳代では、初出場の東海大3年・名取燎太(21)が1時間2分44秒の大会新記録で優勝。2004年に瀬戸智弘(カネボウ)が持っていた大会記録(1時間3分14秒)を15年ぶりに更新した。女子ハーフ40歳代では、藤澤舞(45)=エクセルAC=が1時間18分7秒で初優勝した。(天候晴れ、気温14・7度、湿度67%、北北東の風0・5メートル=午前9時現在)

 初出場初優勝、しかも大会新。最高の形で名取が悲願の“箱根出場”を猛アピールした。2位の吉野貴大(帝京大)に26秒差、従来の大会記録(1時間3分14秒)を30秒も更新。自己記録も19秒塗り替えてのゴールに名取は「どうしても優勝して、初の箱根駅伝代表につなげたかった。こんな記録が出るとは思いませんでした」。大会新に贈られる賞金20万円も手にした21歳が笑顔を見せた。

 中盤までは箱根駅伝を2度経験している東海大の先輩、松尾淳之介(4年)と先頭集団を形成。「いいリズムを作れたので、後半も攻めようと思った」。16キロ過ぎに飛び出し、後続を引き離した。東海大の両角速(もろずみ・はやし)監督(53)も「これで、有力な箱根候補になった」と新戦力の台頭に目を細めた。

 長野の強豪・佐久長聖高から、箱根駅伝出場を目指し東海大へ。しかし、今年1月の箱根駅伝で初優勝を達成したチームは全国各地から集まった60人以上の部員がしのぎを削る環境。厳しい競争の中、3大駅伝(出雲、全日本大学、箱根)出場には届かなかった。

 今夏は標高2100メートルの米国アリゾナ州フラッグスタッフで1か月の高地合宿を敢行。トータル1000キロを走り込んだ。9月には紋別合宿で1日30キロ走ることで走力を強化した。

 現在開催中のラグビーW杯では、東海大OBのリーチ・マイケル(30)=東芝、札幌山の手高出=が日本代表主将として大活躍。「5日のサモア戦もテレビ観戦して感動した。自分も箱根駅伝出場をステップに、将来日本代表で国際大会に出たい」。札幌での快走を糧に、更なる成長を誓った。(小林 聖孝)

  • 女子ハーフ40歳代で初優勝した藤澤
  • 女子ハーフ40歳代で初優勝した藤澤

 ◆女子はハンター藤澤が初優勝

 ウルトラマラソンの女王・藤澤が圧倒的な脚力を見せつけた。先月45歳になったばかりだが、序盤から20~30代の選手を突き放して独走。「前半は同じペースの男性についていった。後半ほぼ1人になったけど、河川敷の向かい風もなく走りやすかった。自己ベストに数秒届かず、ちょっと残念でした」と笑った。

 藤澤は今年、名のある大会で何度も頂点に立ってきた“優勝ハンター”。フルマラソンは洞爺湖、千歳JAL国際、かすみがうら、函館を、ウルトラ100キロマラソンはサロマ湖を制した。得意とする100キロでは世界大会に9度出場。来月にはヨルダンで開催されるアジアオセアニア100キロ選手権に、10度目の日本代表として出場する予定だ。

 中学ではバレー部、高校ではテニス部に所属。2007年にダイエット目的で走り始めると、一気に才能が開花した。現在は札幌市内にある病院の非常勤職員として働く市民ランナー。「最近は自分をリセットしようと週1回のスピード練習に取り組んできた。昨年、洞爺湖でフルマラソンのベストタイム(2時間44分20秒)が出て効果がありましたね」と手応えを明かした。

 「ハーフは苦しいから苦手」と言いながら、先週は旭川ハーフマラソンを1時間19分26秒で優勝。159センチ、45キロのきゃしゃな体には、途方もないスタミナが詰まっている。(桃井 光一)

初陣の男子ハーフマラソンを大会新で制した東海大の名取
女子ハーフ40歳代で初優勝した藤澤
すべての写真を見る 2枚

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請