【中日】松坂が退団、古巣・西武復帰が急浮上…若手多い投手陣の模範としても期待

スポーツ報知
中日の退団が決まり、古巣・西武への復帰の可能性が浮上した松坂

 中日・松坂大輔投手(39)が4日、ナゴヤ球場で加藤宏幸球団代表(60)と会談し、今季限りでの退団を申し入れて了承された。球団は慰留に努めたが、1軍構想からは外れており、右腕は新天地でのプレーを決断。日米通算170勝を挙げているレジェンドの移籍先として、古巣の西武が急浮上した。

 強い日差しが照りつける昼前のナゴヤ球場に、スーツ姿の松坂が現れた。スタッフや2軍首脳陣へのあいさつを済ませ、加藤球団代表と会談。約30分後、室内練習場から出てきた右腕は報道陣の取材に応じた。

 「昨日(3日)の昼過ぎに代表に連絡して、退団の意思、方向で考えています、と伝えさせていただきました。今日は改めてあいさつに伺いました」。慎重に言葉を選びながら、胸に秘めてきた思いを吐き出した。

 9月27日、同代表との話し合いの場で来季の契約を打診された。だが、1日に西武時代からつながりのある前監督の森繁和シニアディレクター、友利結編成部国際担当の退団が決定。「ホークスをクビになった時(17年オフ)に2人に声をかけてもらって拾ってもらった。その2人の退団を聞いて、僕もいちゃいけないなと思った」と悩み抜いた末の決断理由を明かした。

 昨季は11試合に登板し、6勝4敗、防御率3・74でカムバック賞に輝いたが、今季は右肩の故障もあり、1軍初登板は7月16日。その後、右肘に炎症も起こし、2試合で0勝1敗、防御率16・88に終わった。「大した力になれなかった僕を一生懸命応援してくださったファンの皆さんに感謝している。残り少ない野球人生を考えた時に、外に出るのもいいんじゃないかなと思った」。竜党にざんげしつつ、新たな挑戦に思いをはせた。

 球団との話し合いの結果、今後、自由契約選手として公示される。関係者によると、現役続行を希望する右腕について古巣の西武が獲得に向けた調査を本格的に進めていくという。今季、強打でパ・リーグ連覇を達成したが、チーム防御率は2年連続最下位。戦力としてだけでなく、若手が多い投手陣の模範としての役割も期待される。

 西武は、98年のドラフト1位で指名され、プロ野球人生をスタートさせた球団。1年目から3年連続最多勝に輝くなど8年間で通算108勝を挙げ、人気、実力両面でチームを支えた。06年オフにはポスティングシステム(入札制度)でRソックスに移籍。球団はその際の入札金約60億円を利用して戦力補強や球場改修、ファンサービスの充実に取り組んだ。

 「来年以降どうなるか分からないですけど、またグラウンドで会えるように頑張っていきたい」と現役への熱い思いを口にし、会見を締めくくった松坂。他球団も獲得に動く可能性はあるが、再びライオンズブルーのユニホームに袖を通すことになるのか。不惑を迎える22年目の去就に注目が集まる。

 ◆松坂 大輔(まつざか・だいすけ)1980年9月13日、東京都生まれ。39歳。横浜高時代の98年夏の甲子園で史上5校目の春夏連覇。同年ドラフト1位で西武入団。99年から3年連続最多勝。2006年オフにポスティングシステムでRソックス入りし、08年に日本投手最多の18勝。13年途中にメッツに移籍し、15年にソフトバンクで日本球界復帰。18年1月に中日入り。第1、2回WBC(06、09年)でMVP。日米通算170勝108敗2セーブ、防御率3.53。183センチ、93キロ。右投右打。

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