右代「力差への懸念」一掃!自己最高16位…十種競技、エントリー取り消し騒動乗り越えた

男子十種競技を終え、ともに戦った選手たちと手をつないで歓声に応える右代(中央)
男子十種競技を終え、ともに戦った選手たちと手をつないで歓声に応える右代(中央)

◆ドーハ世界陸上 第7日(3日、ハリファ国際スタジアム)

 【ドーハ(カタール)3日=細野友司】十種競技の後半5種目が行われ、日本記録保持者の右代啓祐(33)=国士舘ク=は合計7545点で自己最高の16位に入った。4月のアジア選手権優勝で地域王者としての世陸出場資格を獲得。だが、大会直前の審査により一度はエントリーを取り消され、最終的に招待枠で出場した。右代のパフォーマンスは、本当にエントリーを取り消されるべき水準であったのか。10のうち、3つの種目に着目して「見た」。

 充実感と、一抹の無念さと。最後の1500メートルを終えた右代は、トラックにあおむけに倒れ込んで激闘をかみ締めた。「2日間、あっという間に終わった。(最高位は)うれしいけど(目標の)8000点、12位に到達しなかったのは悔しい」。大会前のエントリー取り消し騒動を経て、たどり着いた5大会連続5度目の世陸。「いろいろな思いもあって迎えた。年齢や体力的な弱さは感じていない」と、柔和な表情に強さを宿らせた。

 アジア選手権王者でも資格審査で認められなかったのは「(上位層と)力差があり、競技進行に支障を来すと判断された可能性がある」と関係者は語る。競技力の差により時間を要する種目は3つだ。まず走り高跳びと棒高跳び。この2つは記録が低い順に試技し、同一の高さを3回連続失敗するまで競技は続く。他選手よりレベルが著しく低ければ、上位陣を“待ちぼうけ”させてしまう。右代は、走り高跳びは他の4選手とともに1メートル84からスタートし、1メートル90でB組12人中10位。棒高跳びも4メートル50を跳び、B組11人中9位。問題なく戦える力を示した。もう一つ、1500メートルも首位と37秒差。力差へ向けられた懸念を結果で一掃した。

 20年東京五輪出場には、参加標準記録の8350点を上回ることが第一歩となる。14年に出した日本記録8308点より高い壁。「まだまだやれるという思いがある時点で、この先、奇跡は起こる。記録が出ることを信じて、やっていることを継続したい」と前を向いた。16年リオ五輪で旗手を務めた男は、東京への思いを熱くたぎらせている。

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