【巨人】第2の戸郷を探せ!長谷川スカウト部長、ドラフト候補と会いに1万キロの旅

160キロ右腕の大船渡・佐々木
160キロ右腕の大船渡・佐々木

 巨人が17日のドラフト会議に向け、指名候補と面談するために異例の全国大行脚を行うことが4日、分かった。目玉候補だけでなく数多くの選手と対面を計画。「特A」評価の大船渡高(岩手)・佐々木朗希投手(3年)はもちろん、長谷川スカウト部長自ら国内を大移動して各地で“会社説明会”を実施する。総移動距離は1万キロ超えの可能性も浮上。選手の性格や考えを事前に把握できるメリットもあり、より充実したドラフトになりそうだ。

 ドラフト成功へ、最善を尽くして準備する。運命の日まで2週間。長谷川部長が自ら、全国を駆け回って候補選手と直接対話する方針となった。過去にも早実・清宮幸太郎(現日本ハム)ら目玉選手とスカウト部門トップが面談した例はあり、7日には大船渡高・佐々木を訪問予定。だが、今年は1位候補や注目選手だけでなく、さまざまな選手と行う異例の試みとなる。

 志望届の提出後はNPB球団との面談が可能。すでに長谷川部長は2日に岡山・創志学園高を訪問し、西純矢投手(3年)らと面談した。「西くんはね、マウンドでほえたような印象は全然なく、おとなしい印象。手にもバットのタコがいっぱいできてたからね、練習してるんじゃないの」。上位候補の右腕との対話で収穫を得た。

 続く3日は石川に移動して星稜高に足を運び、奥川恭伸投手(3年)と山瀬慎之助捕手(3年)に会った。奥川は、球団内でも大船渡・佐々木、明大・森下暢仁投手(4年)との「BIG3」の高評価。「すごく指が長くてびっくりした。今まで見た投手でも傑出している。『フォークボールを挟むのに違和感ない?』って聞いたら『ないです』と」。実際に対面しないと分からない、貴重な情報だった。

 弾丸日程で3日夜に帰京し、この日は都内の球団事務所でスカウト会議に出席した。Aランクは投手中心に8人で、全体の指名候補選手は約60人に絞った。その全選手に会いにいくのは難しいが、日程が合う限り、高校、大学、社会人問わず、1位候補以外の選手とも面談を行っていく予定だ。

 スカウト部長自ら、目玉候補以外とも面談していくのは球界でも異例。その真意は、ドラフト全体を充実させるためだ。「現場に、よりリアルな情報を提供できる。こんな性格です、とか。僕も体一つしかないので全部は回れないけど」。球団としては育成方針や練習環境など巨人の魅力を伝えられ、選手の考え方や人柄を事前に把握することで指名の参考にできるメリットもある。

 西、奥川、山瀬以外にもすでに長谷川部長自ら面談を行った選手も複数いる。今後も東奔西走する意向で、東京と岩手・大船渡の往復だけでも1000キロ以上。ドラフトまでに国内の総移動距離は1万キロを超える可能性もある。

 今年もドラフト6位ルーキー戸郷が1軍の戦力になっているように、1位だけがドラフトじゃない。スカウト部長自らが国内を大移動することによって、充実の指名を目指していく。

 ◆1位は競合覚悟 佐々木、奥川、森下

 現状、巨人の1位指名候補は佐々木、奥川、森下の3投手が頭一つ、二つ抜けている状況で、決定はしていない。長谷川スカウト部長は、ドラフト前日の16日に全権監督の原監督を交えた会議を行い、指揮官の意向を踏まえて1位を決めるとした。「逃げたり、他球団がいくから評価を下げたりというのはしない。これだけみんなで足を運んで評価したわけだから」と競合覚悟を強調した。

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