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【凱旋門賞・能力分析】ジャパン、マジカルなど日本勢のライバルを分析

英インターナショナルSに勝利したジャパン(カメラ・高橋 由二)
英インターナショナルSに勝利したジャパン(カメラ・高橋 由二)

 G1凱旋門賞が6日に迫った。今年はエネイブル(牝5歳、英・ゴスデン厩舎)のほかにも好メンバーがそろっており、日本勢にとっては厳しいレースとなりそうだ。小欄では早速、有力馬どころをチェックしていきたい。

 エネイブルについては「前哨戦分析」をご覧いただくとして、まずはジャパン(牡3歳)、マジカル(牝4歳)のエイダン・オブライエン厩舎の2頭を取り上げる。

 ジャパンは、前走のG1英インターナショナルSを制覇。当ホームページ掲載の「Aオブライエン調教師に聞く」でも同調教師が「これまでのベストパフォーマンス」と述べていたように、クビ差とはいえ強豪クリスタルオーシャンを差し切っての勝利は価値が高い。

 英インターナショナルSで見せたスピードや瞬発力は、凱旋門賞においても問われる重要な要素。タフな英国アスコットのG2キングエドワード7世Sを4馬身半差で快勝と、スタミナとパワーも相当なものを備えている。また、本番と同じパリロンシャン・芝2400メートルのG1パリ大賞にも勝っており、既にコース実績もある。

 マジカルは、前走のアイリッシュチャンピオンSでG1・3勝目。同厩舎のマジックワンド(2着)やアンソニーヴァンダイク(3着)との完璧な連携が奏功した面はあるにしても、後続に2馬身1/4差をつけて地力の高さを示した。

 宿敵エネイブルとは4度対戦して2着3回。さすがに逆転は難しいかもしれないが、楽しみな要素もある。今回は主戦のライアン・ムーア騎手がジャパンに騎乗するため、マジカルの鞍上にはドナカ・オブライエン騎手が配された。振り返れば、マジカルの初勝利と重賞初制覇(ともに2歳時)はドナカ騎手によるもの。21歳の若手ながら昨年と今年のG1英2000ギニーを連覇しており、凱旋門賞でも2017年4着、昨年5着と上位に食い込んだ。評価を下げるような乗り替わりではない。

 エネイブルを管理するジョン・ゴスデン調教師がジャパンと並んで警戒するのが、地元のソットサス(牡3歳、仏・ルジェ厩舎)だ。

 6月にG1仏ダービー(芝2100メートル)を2分02秒90のコースレコードで快勝。トレヴ(2013・2014年の凱旋門賞を連覇)がG1仏オークスで記録した2分03秒77を上回る好タイムをマークした。休み明けで臨んだ前哨戦のG2ニエル賞では、最後の直線で前が塞がるシーン。残り150メートルあたりでようやく進路が開くと、末脚を伸ばして差し切り勝ちを収めた。

 ただ筆者の印象では、ソットサスはかつて同じルジェ厩舎にいたアルマンゾル(英・愛のチャンピオンSに優勝)を思い起こさせる中距離ランナーで、2400メートルの距離は少し長い気がする。今回は1番ゲートを引いただけに、道中はロスなく進めることができるだろうが、半信半疑である。

 ゴドルフィンのガイヤース(牡4歳、英・アップルビー厩舎)は、独G1バーデン大賞を14馬身の大差で逃げ切り。手綱を取ったウィリアム・ビュイック騎手も「とてつもない怪物」と絶賛するように、その素質は計り知れない。ただし、4月のG1ガネー賞ではマイペースの逃げを打ったにも関わらず、ヴァルトガイストにあっさりと交わされて約4馬身半差の3着に敗れた。まだアテにならない面があるし、凱旋門賞を逃げ切るというのも至難の業。今回は試金石の一戦だろう。

 ヴァルトガイスト(牡5歳、仏・ファーブル厩舎)は、昨年に続いてG2フォワ賞を連覇。待望の良馬場で抜群の末脚を披露した。管理するアンドレ・ファーブル調教師の見解では「道悪は今ひとつ」の同馬だが、今年は稍重馬場の英G1プリンスオブウェールズSと重馬場の“キングジョージ”でしぶとく粘って3着と地力強化を印象づけた。ファーブル調教師は歴代最多の凱旋門賞7勝。管理馬はここ5年でも2着3回、3着2回と、毎年のように上位争いに加わってくるだけに要注意だ。

 ◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、南関東版・競馬ブックと研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。ラジオNIKKEI「凱旋門賞実況中継」(10月6日22:30~23:30)で解説予定。

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