【シュミットのベルギー便り】初ダービーは警察出動、サポヒートアップでフェンス破壊 そのまま終了

9月16日から家族との海外生活がスタート。娘と公園遊びを楽しむ(本人提供)
9月16日から家族との海外生活がスタート。娘と公園遊びを楽しむ(本人提供)
ベルギーの食事はとてもおいしいです。2週間くらいで日本の味も恋しくなりましたが…(本人提供)
ベルギーの食事はとてもおいしいです。2週間くらいで日本の味も恋しくなりましたが…(本人提供)
ベルギー名物のムール貝
ベルギー名物のムール貝

 J1ベガルタ仙台から欧州へ羽ばたいた日本代表GKシュミット・ダニエル(27)=シントトロイデン=が近況を寄稿する「シュミットのベルギー便り」の第2回目。9月中旬から最愛の妻と娘たちと海外生活をスタートさせた。チームでは、正守護神としてゲンクとのダービーを初めて経験。今月のカタールW杯2次予選に向け、日本代表の正GK奪取への思いもつづった。

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 シントトロイデンのゴールキーパー、シュミット・ダニエルです。日本にいた妻と娘たち(長女、次女)とこちらで暮らせる準備が整い、9月16日から家族での海外生活が始まりました。家族は自分にとって癒やしです。一緒に過ごす時間がリフレッシュになります。子供たちがすくすくと育つ姿を見るのが、日々楽しくて仕方ありません。食事の面でも日本の味が恋しかったので、妻が作ってくれるみそ汁のありがたさを感じています。

 リーグ戦では第2節(8月2日、対クラブ・ブルージュ)から試合に出続けることができています。チームは現在5戦連続負けなし(2勝3分け)で、状態は上向きです。9月28日には昨季のリーグ王者・ゲンクとのダービーを初めて経験しました。シントトロイデンから車で30分ほどで行けるゲンクは同じリンブルフ州にあるチーム。毎年、選手、サポーター共に非常に熱くなる試合と聞いていました。昨年はスタジアムの人工芝のところが燃やされたらしいです…。

 そして今回、ホームでの試合も波乱の展開になりました。2本のPKを決められるなど0―3とリードされた状況で、こちらのサポーターが相手選手にペットボトルや空き容器など色々なモノを投げつけ、約15分間試合が中断になりました。再開後は、すぐに1点を取り返し、流れはシントトロイデンに。後半35分に加点し、同42分についに3―3。さらに得点を期待できそうな押せ押せの雰囲気でしたが、今度はゲンクのサポーターがヒートアップして、警察隊も出動しました。ピッチへ進入できないように設置された透明な高いフェンスの一部が破壊されるなど、安全が保証できないということになり、試合はそのまま終了となりました。

 バルセロナ―レアル・マドリードのスペインクラシコなどに比べたら小さなダービーですが、海外のダービーをピッチで経験できたのは良かったと思います。熱いサポーターと共に戦えるのも個人的には楽しい時間でした。次のゲンクとの試合は敵地で戦うことになります。サポーターがモノを投げた仕返しをされそうなので、ヘッドギアをつけたほうが良いかもしれません(笑)。

 5日のリーグ戦(対コルトライク)を終えると、日本に移動します。10日のW杯2次予選モンゴル戦(埼玉)、15日の同タジキスタン戦(ドゥシャンベ)に向けた日本代表の活動に入ります。9月は、国際親善試合のパラグアイ戦(9月5日)の前日練習でポストに右足をぶつけて痛めてしまい、回復はしましたが、2次予選初戦ミャンマー戦(同10日)も出場できませんでした。次こそは絶対に試合に出たい。試合に出て自分が日本代表の正GKになるんだという強い意志を見せられるようにしたいです。頑張ります。(シントトロイデンGK)

 ◆シュミット・ダニエル 1992年2月3日、米イリノイ州出身。27歳。米国人の父と日本人の母との間に生まれ、2歳で宮城に移住。8歳でサッカーを始め、東北学院中、高を経て中大に入学。10~12年は川崎の特別指定選手。14年に仙台に入団。2度の熊本への期限付き移籍を経て、16年に松本に期限付き移籍加入。17年に仙台に復帰。19年夏、ベルギー1部・シントトロイデンへ移籍。利き足は右。197センチ、88キロ。愛称は「ダン」。家族は妻、長女、次女。

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