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【凱旋門賞・前哨戦分析】海外競馬通・成田幸穂がG1ヨークシャーオークスを分析

ヨークシャーオークスに勝利したエネイブル(カメラ・高橋 由二)
ヨークシャーオークスに勝利したエネイブル(カメラ・高橋 由二)

 G1凱旋門賞が10月6日に行われる。今年の主役は、やはり史上初の凱旋門賞3連覇を狙うエネイブル(牝5歳、英・ゴスデン厩舎)だろう。小欄では、女王が本番へ向けた最後のステップレースとして出走した8月22日のG1ヨークシャーオークス(英ヨーク競馬場・芝2370メートル)を振り返りたい。

 4頭立てと少頭数ながら、ヨークシャーオークス前日のG1英インターナショナルSに参戦すると見られていた強豪マジカル(牝4歳、愛・Aオブライエン厩舎)が追加登録してきたことで、注目度がさらに高まった。

 レースは、エネイブルが好スタートを決めてハナへ。G1英セントレジャー2着の実績を持つラーティダー(牝4歳、ゴスデン厩舎)が約2馬身離れた2番手、マジカルは3番手、やや離れた最後方にサウスシーパール(牝3歳、Aオブライエン厩舎)がつけた。ゆったりとしたペースで進み、大方の予想通り、終盤はエネイブルとマジカルの一騎打ちとなった。

 最終コーナーを回ってヨークの長い直線に入り、残り400メートルあたりでマジカルがライアン・ムーア騎手に追い出されて末脚を伸ばすと、その動きに合わせるようにランフランコ・デットーリ騎手のゴーサインを受けたエネイブルも加速。後続を引き離しての追い比べとなり、エネイブルが残り200メートル過ぎでライバルに1馬身、2馬身と差を広げて、最後は2馬身3/4差をつけて完勝した。2着マジカルから10馬身離れた3着にラーティダーが入った。勝ち時計は2分29秒90(良)。

 3歳時(2017年)に続いてヨークシャーオークス2勝目を挙げたエネイブルは、これでG1・10勝。連勝も12に伸ばした。次走のG1アイリッシュチャンピオンSを楽勝するマジカルを圧倒して見せたパフォーマンスは、さすがと言うほかない。速い時計の出やすい馬場状態だった今年のヨークで改めて示したスピード能力は、仮に今度のパリロンシャンが9月15日のアークトライアルデーのような“高速馬場”になったとしても、十分に対応できることを示唆している。

 今年緒戦の英G1エクリプスS(芝1990メートル)ではマジカルを破り、英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝2390メートル)では歴史的名勝負とも評されるクリスタルオーシャンとの競り合いを制した。ヨークシャーオークスを含めて3戦という臨戦過程は予定どおりで、レース内容はいずれも申し分ない。膝の故障があった昨年とは違って、今年は順調そのものであることが何よりの好材料だろう。

 凱旋門賞に向けた展望としては、エネイブルによる凱旋門賞3連覇の可能性は非常に高い。しかし、管理するゴスデン調教師は常々、ジャパン、ソットサスと古馬より負担重量が軽い3歳馬の名を挙げて警戒感を示している(3歳馬は56・5キロ、エネイブルは58キロ、古牡馬は59・5キロ)。エネイブルを脅かす存在がいるのかどうかは、能力分析でチェックしていきたい。

 ◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、南関東版・競馬ブックと研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。ラジオNIKKEI「凱旋門賞実況中継」(10月6日22:30~23:30)で解説予定。

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