秋の夜長にクロムツ、40センチ超良型…南房・白浜沖

山口さんが釣り上げた40センチオーバーのクロムツ(三喜丸で)
山口さんが釣り上げた40センチオーバーのクロムツ(三喜丸で)
クロムツのほかにキンメも交じった
クロムツのほかにキンメも交じった

 南房・白浜沖で夜クロムツ釣りが始まった。日中は水深300~400メートルの深場にいるクロムツだが、夜になると水深100~120メートルほどの浅場に上がってくるので比較的釣りやすい。南房・千田港の報知指定・三喜丸の乗合船で白浜沖へ繰り出すと、40センチを超す良型が上がってきた。まだ水温が高めのため、本調子ではないが、秋が深まるにつれ、群れはかたまってくる。ズラズラと鈴なりで上がる多点掛けが味わえる。

 太陽が西の空に沈み、辺りが暗闇に包まれると、いよいよ夜クロムツ釣りは本番だ。釣り場は白浜沖水深106メートル。夜になると餌を求めて浅場に上がってくるので、深場釣り用のタックルは必要なし。イカ釣り用で十分だ。

 「根がきついから根掛かりに気をつけて。(クロムツの)反応は底近くに出ているよ」。早川正晴船長(76)の合図で仕掛けを投入。オモリが着底したら、糸フケをとってアタリを待つだけだ。

 しばらくすると、左舷の船尾近くに釣り座を構えていた南房総市の山口美和さん(76)の竿先が激しく揺れた。「おっ、食ったな」。うれしそうな声を上げて、山口さんは電動リールの巻き上げスイッチを入れた。

 巻き上げの最中も竿はグイグイと何度も引き込まれた。数分後、水面に姿を現したのは40センチオーバーの良型クロムツだった。「底の近くを狙えとの船長の指示だったので、根掛かり覚悟で底ベッタリを釣ったよ。普段はイサキやマダイ釣りをやるけれど、クロムツのアタリはそれらのものより明確だから面白いね」と、山口さんは釣り上げた獲物を手に満足げな表情を見せた。

 山口さんが釣ったクロムツを見た同船者たちも「さあ、今度は自分も」と意気込んだが、この日のクロムツはご機嫌斜め。まだ水温が高い影響で群れが固まっていないことにくわえて、潮が速くて仕掛けが群れの中に入っていかないのだ。さらには宙層ではサバが邪魔した。「今日はきびしい」と早川船長は顔をゆがめた。

 それでも群れの中にうまく仕掛けを入れられた人は、クロムツのほかにキンメダイも釣れた。「魚影は例年並みに濃い。水温が下がってくれば、群れが固まってくるので、数は伸びる」と早川船長は見ている。

 クロムツは刺し身、煮物、鍋ものと、これからの季節料理と相性がいい。それだけに早めの水温の低下が望まれるところ。ズラズラと多点掛けで上がってくる快感が味わえるのは、これからだ。(高田 典孝)

 ◆めも 近況、乗合船は、千田港三喜丸(TEL0470・43・8293)。乗合船は午後4時出船、午後9時ごろ沖上がり。料金は餌、氷付きで1万3500円。女性と中学生以下は割引あり。乗船には事前予約が必要。

 このほか太海港聡丸(TEL04・7092・0505)でもリレー乗合船でクロムツを狙う。

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クロムツのほかにキンメも交じった
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