【高橋みなみ パラみな】「静寂の格闘技」ゴールボール、常にゴール前の攻防

ゴールボールの会場を訪れた高橋みなみ(カメラ・矢口 亨)
ゴールボールの会場を訪れた高橋みなみ(カメラ・矢口 亨)
アイシェードを装着して競技を体験する高橋みなみ
アイシェードを装着して競技を体験する高橋みなみ

 元AKB48で歌手、ラジオパーソナリティーの高橋みなみ(28)がパラスポーツの魅力を届ける新連載「パラみな」がスタート。第1回は視覚障害者の球技で、「静寂の格闘技」と言われるゴールボールを紹介する。9月29日に千葉・幕張メッセで行われた東京2020大会のプレイベントを取材し、女子の予選リーグで日本が4―1で米国に逆転勝利した一戦をコートサイドで見守った。試合後はアイシェード(目隠し)を装着して競技を体験した。(随時掲載)

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 会場に一歩、足を踏み入れた瞬間、国際大会特有のピリッとした緊張感を抱きました。AKB時代、コンサートで慣れ親しんだ幕張メッセが全く違う雰囲気。試合が始まると各所で係員が「Quiet Please!(お静かにお願いします)」のボードを掲げ、思わず背筋が伸びました。

 日本が0―1で迎えた前半残り1秒で同点に。後半に逆転して4―1で勝ちました。鈴が入ったボールの転がる音や床の振動など、視覚以外の感覚を研ぎ澄ませて戦うパラ特有の競技です。10秒以内に攻守がめまぐるしく交代するから12分ハーフの24分間、集中力が途切れる間がない。サッカーはゴール前の攻防が見どころですが、ゴールボールは常にゴール前の攻防。見どころ満載なんです。

 日本独自のテクニックでゴールを9分割して、位置を数字で認識しているそうです。「7から来るよ」とか伝えていました。シュートも転がしたり、バウンドさせたり。1回転してシュートする選手もいましたが、あれは遠心力でボールの中の鈴が偏って、音が鳴りにくくなるらしいです。

 観客はプレー中、静かにしているけど、タイムアウト中は声を出して盛り上がります。そのメリハリが新鮮。試合後にはアイシェードをして、ボールを受けてみました。サラサラという鈴の音がして近づいて来るのは分かるけど、方向感覚がつかめなくて右か左かが分からない。それに見えていない状態で、あの硬いボールを生身の体で受け止める勇気がすごいですね。

 小池都知事が言っていました。「パラリンピックの成功なくして、東京大会の成功はない」と。自国開催のラグビーW杯で日本代表の快進撃を支えているように、パラリンピックでもサポートが必要です。今後もあまり知られていない競技の魅力を広めて、応援していきたいと思っています。(スポーツ報知・パラリンピックアンバサダー)

 ◆高橋 みなみ(たかはし・みなみ)1991年4月8日、東京都生まれ。28歳。2005年にAKB48の初期メンバーとしてデビュー。09年にチームAのキャプテンとなり、12年に総監督に就任。13年に「Jane Doe」でソロ歌手デビュー。16年にAKB48を卒業。現在、TOKYO FM「高橋みなみのこれから、何する?」(月~木曜・後1時)のパーソナリティー、「東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会」のメンバーを務める。

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