【広島】辞任の緒方監督、疲れ通り越し緊張の糸切れていた…記者の目

本拠地最終戦で敗れ、セレモニーで厳しい表情を見せながらスピーチをした広島・緒方監督
本拠地最終戦で敗れ、セレモニーで厳しい表情を見せながらスピーチをした広島・緒方監督

 昨季まで球団初のリーグ3連覇に導いた広島の緒方孝市監督(50)が1日、今季限りでの辞任を発表し、マツダスタジアム内で会見を開いた。球団事務所で松田元(はじめ)オーナー(68)に意思を伝え、了承された。球団からは何らかのポストが用意されたが、態度を保留。後任は未定ながら、佐々岡真司投手コーチ(52)らが候補に挙がるとみられる。

 9月中旬。緒方監督が背中を丸め、せきを止めようと苦闘する姿を幾度も見た。会見では決して選手を責めず「いい采配ができなかった」が決まり文句だったはずが、つい個別の選手を非難する発言が口をついた。ベンチでの青白い表情は穏やかと言うよりも、緊張の糸が切れているように見えた。日本一を逃した昨季終了後のオーナー報告でも「しんどいです」と漏らすなど、5年間のタクトで心身とも疲れ切っていた。

 就任2年目の2016年から上位打線を“タナキクマル”で固定し、25年ぶりのリーグ制覇に導いた。鈴木も4番として育て「神ってる」の流行語を生んだ。ナイターでも午前9時頃から監督室にこもって資料をチェックした努力の人。それでも16、18年は日本シリーズで敗れ、17年はCS敗退。短期決戦に弱かったこともあり、SNSを中心にしたファンの評価は「3連覇は野村前監督の“遺産”のおかげ」と必ずしも高くなかった。無念の辞任だろう。(昌)

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